■【コレはゼッタイ!】日産ランドグライダー:日産の将来を担うかも!?
EVを前面に押し出した出展内容の日産自動車。なかでも、見た目も動きも独特な「ランドグライダー」は注目の1台だ。
このクルマの開発当初の目標は車幅を90cmにおさめることだったという。つまりタタミ1畳の広さがあれば駐車できるサイズだ。2名がタンデムに座るキャビン付きバイクのようなクルマとしては、過去にメッサーシュミットがあるから、同じような試みでは面白くない。バイクのように内側にリーンさせて曲がるクルマとしては、過去にリアが一輪の三輪車はあった。ピザ配達のバイク風乗り物も似たような考えである。
私がこのクルマに興味を持ったのは、止まったままでもリーンさせうる点だ。もちろんこの展示車は特製ではあるが、電気モーターを使ってこういう姿勢を作りだしている。幅の狭いクルマの場合、トレッドを広げてもロールに対応するのは難しい。
120km/h くらいまでのコーナリングを保証するならば、内側にリーンさせるのは有効だ。しかし、二輪車ならば簡単ながら、四輪車はそう簡単なことではない。ロールセンターを重心高よりうーんと高いジオメトリーを採ればいいが、普通の形におさめるのはちょっと無理。
私が言いたいのは、電気モーターを使ってこの姿勢を作りだす技術を普通の生産車に応用すれば、スタビライザーを省略できる。あの重く太い鋼棒を使わなくてすめば、軽量化に繋がり、原価も安くできるし、性能面では乗り心地が良くなる。
日産は、将来的にそんなことを考えているのだろうか。
(文=笹目二朗)
新着記事
-
NEW
クルマの乗り味の“味”って何だ?
2026.1.20あの多田哲哉のクルマQ&A「乗り味」という言葉があるように、クルマの運転感覚は“味”で表現されることがある。では、車両開発者はその味をどう解釈して、どんなプロセスで理想を実現しているのか? 元トヨタのエンジニア、多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
プジョー208 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2026.1.20試乗記「プジョー208」にマイルドハイブリッド車の「GTハイブリッド」が登場。仕組みとしては先に上陸を果たしたステランティス グループの各車と同じだが、小さなボディーに合わせてパワーが絞られているのが興味深いところだ。果たしてその乗り味は? -
ベントレー・コンチネンタルGTアズール(4WD/8AT)【試乗記】
2026.1.19試乗記ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」のなかでも、ウェルビーイングにこだわったという「アズール」に試乗。控えめ(?)な680PSのハイブリッドがかなえる走りは、快適で満ち足りていて、ラグジュアリーカーの本分を感じさせるものだった。 -
第327回:髪もクルマもナイスファイト!
2026.1.19カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。日産の新型「ルークス」で夜の首都高に出撃した。しっかりしたシャシーとターボエンジンのパワフルな走りに感心していると、前方にスーパーカーの姿を発見。今夜の獲物は「フェラーリ・ローマ」だ! -
日本で売れるクルマはあるのか!? 最新の“アメリカ産ニホンシャ”を清水草一が検証する!
2026.1.19デイリーコラムアメリカからの外圧による制度変更で、北米生産モデルの国内導入を決めたトヨタ。同様に、今後日本での販売が期待できる「海外生産の日本車」には、どんなものがあるだろうか? 清水草一が検証してみた。 -
フェラーリ12チリンドリ(後編)
2026.1.18思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が「フェラーリ12チリンドリ」に試乗。前編では伝家の宝刀であるV12エンジンを絶賛した山野。後編ではコンビを組むシャシーの印象を余すところなく聞いてみた。
