■【コレはゼッタイ!】ダイハツ・バスケットシンプルなのにいろいろ使える
なにかと気合の入った展示物が多いモーターショー会場でハッとさせられたのは、意外なことに、シンプルなダイハツの1台だった。
世界中の自動車メーカーはいま、中国市場にご執心。デザインはすべて中国のユーザーの好みに合わせている。だから中国の路上で見るドイツ車はもとより、日本車のほとんども、実にしっくりと中国の風景に溶け込んでいる。と、私の目には見える。妙にくねったライン、炎や竜を思わせるヒラヒラとした末端の処理、ガキガキと統一感のない角度でえぐり取られた面……などなど。
別に中国を悪く言うつもりはないし、最初のころには確かに今までとは違う造形に新鮮味も感じた。けれどもこう似通ったスタイリングが氾濫してくると、もういい加減にしてくれと飽きてきたことも事実だ。
そんな時、この「バスケット」のコンパスと定規で描いたようなシンプルな造形を見るとホッとする。私にとってこのダイハツ・バスケットは、今年の東京モーターショーに出展されたクルマのなかで、一番好ましくみえる。
内装は一世代前の「フィアット・パンダ」的で、簡素ななかにも座って快適そうな雰囲気が満ちている。2シーターピックアップトラックとして使えば“実用的なスポーツカー”であるし、必要とあれば4人乗れるレイアウトも便利である。オープンにもなることからレジャーカーとしても使え、ハッチバックやワゴン以上に使い途は多様で、楽しさが溢れている。
一見したところ4WDのようであるし、これでMTがあれば、個人的に欲しいと思う。
(文=笹目二朗)
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