トヨタの新型「ベルタ」デビュー、「ヴィッツ」ベースの4ドアセダン
2005.11.28 自動車ニューストヨタの新型「ベルタ」デビュー、「ヴィッツ」ベースの4ドアセダン
トヨタ自動車は、「ヴィッツ」ベースのコンパクトセダン「ベルタ」を、2005年11月28日に発売した。
■今度は「スタイリッシュ」に
世界戦略車「ヴィッツ」の派生4ドアバージョンとして1999年8月にリリースされた「プラッツ」が、名を改め「ベルタ」として生まれ変わった。
「ハッチじゃなくセダンがいい」というカスタマーに向けたトヨタ最小セダンたるベーシックカーは、プラッツ時代の“モサっとした印象”を払拭すべく(!?)「コンパクト・スタイリッシュ・サルーン」をテーマに設定。イタリア語で「美しい」という意味の名前を与えられて登場した。
ベースとなるのは、2005年2月発売の2代目ヴィッツ。このホイールベースを90mm、ボディを550mmも延長し、小さく、でも広い、使い勝手のいい足グルマをつくった。ライバルは「ホンダ・フィットアリア」、あるいは「日産ティーダラティオ」といったところか。
エンジンはヴィッツからのキャリーオーバーとなる1リッター直3、そして1.3リッターのFF用と4WD用の3種類。プラッツにあった1.5リッターはカタログから落とされた。
価格は132万3000円から175万3500円まで。月の目標販売台数を3000台に設定する。
■トランク広々
ホイールベースをそのままに全長を延ばしたプラッツは、ハッチバックの面影とトランクぶん延長したリアセクションが奇妙なアンバランスさ(失礼)をみせていたが、ベルタのスタイリングはスタイリッシュ、かどうかはさておいても、よりフツーになったようだ。
ボディサイズは全長×全幅×全高=4300×1690×1460(4WDは1480)mm、ホイールベース=2550mm。ヴィッツ比で550mm長く、5mm狭く、60mm背が低い。ちょうどフィットアリアと同程度の体躯だ。
取り回しのしやすさの目安、最小回転半径は4.6mと、4.4m〜5.5mのヴィッツ並とした。
3ボックスセダンならではのメリットといえるトランクは、容量475リッター(VDA法)と引きつづき広々をアピール。奥行き960mmとほぼリアオーバーハングぶん(940mm)が荷室にあてがわれる。幅は1435mm、6:4分割可倒式リアシートを倒せば長尺ものも収まるという。
3種類のエンジンは、1リッター直3 DOHC「1KR-FE」ユニット(71ps、9.6kgm)、FF用1.3リッター直4 DOHC「2SZ-FE」(87ps、11.8kgm)そして4WD用1.3リッター「2NZ-FE」(87ps、12.2kgm)、いずれもヴィッツと同じアウトプット。FFに無段変速機「Super CVT-i」を、ヨンクにコンベンショナルな4AT「Super ECT」を組み合わせる。
環境性能は、1リッターモデルで10・15モード燃費22.0km/リッター。2WD全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」と「平成22年度燃費基準+5%」を達成した、グリーン税制による減税措置対象車である。
(webCG 有吉)
トヨタ自動車「ベルタ」:
http://toyota.jp/belta/
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