【F1 2005】第13戦ハンガリーGP、ライコネン4勝目、アロンソ無得点でポイント差縮まる
2005.08.01 自動車ニュース【F1 2005】第13戦ハンガリーGP、ライコネン4勝目、アロンソ無得点でポイント差縮まる
F1世界選手権第13戦ハンガリーGP決勝が、2005年7月31日、ブタペスト近郊のハンガロリンク・サーキット(4.381km)を70周して行われた。
前戦ドイツGP、トップを走りながらメカニカルトラブルで戦列を去ったキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が、今度は何事もなくフィニッシュし今シーズン4勝目を獲得。ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)がノーポイントに終わったことで、決着間近だったタイトル争いが(少し)もちなおした。
2位は、今年初のポールポジションからスタート、不振を(ひとまず)跳ね除けたチャンピオン、ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)、3位にはラルフ・シューマッハー(トヨタ)が入り、チーム移籍後初表彰台にのぼった。
4位はヤルノ・トゥルーリでトヨタはダブル入賞。5位は4戦連続得点のジェンソン・バトン(BARホンダ)、6位ニック・ハイドフェルド、7位マーク・ウェバーとウィリアムズBMWの2台が2ストップ作戦で得点に成功、そして佐藤琢磨(BARホンダ)が8位でゴールし、今年初めてのポイント1点を手に入れた。
■捨てる神あれば……
気温34度、例年どおり暑いハンガリーで、不調に喘ぐシューマッハー/フェラーリ/ブリヂストンが息を吹き返した。今シーズン初、自身通算64回目のポールポジションについたチャンピオンは、レース中・終盤のペースこそ停滞したものの、終始トップ集団の一員であり続け、結果2位でゴール。今年5回目のポディウムにのぼった。
とはいえ、この夏最速のマクラーレン勢を脅かすには至らず。事実上の首位攻防戦は、3ストップのライコネン対2ストップのファン・パブロ・モントーヤ、作戦を異にしたチームメイト同士により行われた。
だが、今年まだないマクラーレン1-2フィニッシュは、脆弱なマシンに足をすくわれまたも実現ならず。41周目、トップ走行のモントーヤの「MP4/20」のドライブシャフトが壊れ、イギリスGPウィナーは失速、リタイアをきっした。
ライバルが戦列を去り首位に立ったライコネン。タイトルを争う宿敵、アロンソはといえば、予選で失敗し6番グリッドからスタート。その直後にラルフ・シューマッハーと接触したことでノーズにダメージを負い、予定外のピットインで大きく後退した。追い抜きほぼ不可能なツイスティなコースで、テールエンドからの挽回は酷というもの。マクラーレンほか他車と比べて若干劣勢なマシンも足枷となり、入賞圏外、11位完走がやっとだった。
今回の結果次第では次戦でアロンソのワールドチャンピオン決定もあり得たのだが、ライコネンはこの勝利&ライバル無得点でポイント差を36点から26点に縮めることができた。
全19戦の長い2005年も残り6レース。捨てる神あれば拾う神あり、のライコネンだが、道はまだまだ険しい。
怒涛の7月4戦を終えたGPサーカスは、しばし夏休みに入り、初開催のトルコGPは8月21日に開催される。
(webCG 有吉)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |