開業目前の「レクサス」、新型「GS」「SC」「IS」を発表

2005.07.26 自動車ニュース webCG 編集部

開業目前の「レクサス」、新型「GS」「SC」「IS」を発表

2005年8月30日の日本での開業を控えたトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」は、7月26日、同ブランドのニューモデル3車種「GS」「SC」そして「IS」を発表した。
トヨタの「アリスト」の後継たるGSと、同「ソアラ」のSCは8月30日に発売、「アルテッツァ」の新型にあたるISは9月28日にリリースする。

■「高級の本質の追求」で勝負

1989年に北米で生まれたレクサス。世界最大の自動車市場で高級車ブランドとしての地位を確立した同ブランドが、BMWやメルセデスベンツなど輸入車が強いわが国の高級車市場に勝負を挑む。
「高級の本質の追求」というテーマを掲げ、「“ときめき”と“やすらぎ”に満ちた最高の時間のために、開発・生産・販売のすべての面で妥協のない取り組みを続ける」(プレスリリース)、と気合は十分。車両の品質はもちろん、ディーラー網から各種サービスなどあらゆる場面で“高級の本質を追求”するためか、値付けも強気だ。

充実のラインナップを誇るトヨタからレクサスに“移動”するのは、「アリスト」「ソアラ」「アルテッツァ」。それぞれ「GS=Grand Sedan」「SC=Sports Coupe」「IS=Intelligent Sports Sedan」として再出発する。
さらに2006年にはGSのハイブリッド版「GS450h」を投入、そして来年中には真打「LS」、つまり新しい「セルシオ」が登場する予定と、今後バラエティ拡充が図られる。

■「L-finesse」「I.D.E.A.L.」「レクサスMUSTs」

全車のデザインは、「L-finesse」( Leading-Edge =先鋭とFinesse=精妙を組み合わせた造語。「先鋭-精妙の美」の意)というフィロソフィにより形づくられ、開発には「I.D.E.A.L. (アイディアル)」(Impressive=印象的/Dynamic=動的/Elegant=優雅/Advanced=先進/Lasting =普遍)というキ−ワ−ドを設定。約500項目に及ぶ独自の商品化基準「レクサスMUSTs (マスツ)」に沿ったクルマづくりがなされているという。

一新されたアリスト改めGSは、現行セルシオ譲りの4.3リッターV8「3UZ-FE」エンジン(280ps、43.8kgm)と、直噴の3.5リッターV6「2GR-FSE」ユニット(315ps、38.4kgm)の2本立て。
「シーケンシャルシフトマチック」を備えた6段ATを組み合わせる。全長×全幅×全高=4830×1820×1425mm、ホイールベース=2850mm。FRをメインに、V6モデルには4WDも設定する。
価格は520.0万円から630.0万円までと、3リッター直6を搭載したアリスト比で100万円以上お高くなった。
なおハイブリッドのGS450hは、V6エンジンにモーターを組み合わせた新開発ハイブリッドシステムを搭載する予定という。

基本的に現行ソアラであるSCは、GSと同じ4.3リッターV8と、6段オートマチックのドライブトレインに、電動ハードトップを載せたFRの2+2クーペである。全長×全幅×全高=4535×1825×1355mm、ホイールベース=2620mmで、若干長くなった。ソアラ比50万円プラス、680.0万円のプライスタグを付ける。

1998年にデビューしたコンパクトFRセダン、アルテッツァ。ISと名を改めた新型は、4575×1795×1430mm、WB=2730mmとサイズを若干拡大して登場した。
心臓部は318psの3.5リッターと215psの2.5リッター、直噴V6が2種類。パドルシフトできる6段ATを合わせる。2.5リッターにのみ4WD車がある。390.0万円から525.0万円までと、こちらもトヨタ時代から値上げがされた。

(webCG 有吉)

レクサス:
http://lexus.jp/

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「レクサスのテーマである“高級の本質の追究”は、今だ道なかば。日本での展開を機に、ブランドの再構築もするつもりだ」と語る、トヨタ自動車の渡辺捷昭新社長。

「レクサスのテーマである“高級の本質の追究”は、今だ道なかば。日本での展開を機に、ブランドの再構築もするつもりだ」と語る、トヨタ自動車の渡辺捷昭新社長。

「レクサスGS」

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