「日産バリューアップ」、07年末までに28台の新車投入/新型「日産セレナ」公開

2005.04.26 自動車ニュース webCG 編集部
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「日産バリューアップ」、07年末までに28台の新車投入/新型「日産セレナ」公開

日産自動車は、2005年4月25日、2004年度の業績と、2005年から始まる新中期計画「日産バリューアップ」の内容を発表した。記者会見会場では、2007年末までに投入される28台の新型車の第一弾となるニュー「セレナ」がお披露目された。

■生産・販売台数、営業利益ともに過去最高

2004年度のグローバル販売台数は前年度比10.8%増、連結営業利益は4.4%増の8612億円と、好調な日産。
「日産の再生はこれで完了した」と力強く宣言したカルロス・ゴーン社長の口から出たのは、2005年4月からの新3カ年事業計画「日産バリューアップ」だった。

利益率の確保に加え、「2008年度末までにグローバル販売台数420万台を目指す」というのがその主旨。2004年実績が338.8万台という販売台数を、ロシアや中国、東ヨーロッパなどでの販売強化や、高級ブランド「インフィニティ」のグローバル展開、小型商用車の投入などで伸ばしていく考えである。

また国内では、2005年4月1日から、販売店の「ブルーステージ」「レッドステージ」にて全車種を販売することを明らかにした。顧客の利便性をあげるのに加え、実質的な販売チャネルの拡大が狙い。なお、トヨタ自動車の「レクサス」ブランドに対抗する、インフィニティの国内展開は2008年以降になるという。

■2005年度は、国内に5車種のニューモデルを投入

2007年末までにグローバルで28の新型車(10台がブランニュー、18台はモデルチェンジ)が投入されるが、このうち国内市場向けには、2005年度に5車種がリリースされるという。

会場ではその第一弾となる、ミニバン「セレナ」をお披露目。5月下旬から6月上旬ごろに発表が予定される。
さらに三菱自動車からOEM供給を受ける軽自動車の名称が「オッティ」であることも明らかにされた。

「日産は競合他社に追従するようなクルマづくりをしていない」と言うゴーン社長は、引き続き独自の路線で車種を展開することを強調した。

ハイブリッドシステムでトヨタに出し抜かれた日産は、二酸化炭素の排出量低減(燃費向上)に貢献する「CVT(無段変速機)」の採用拡大で巻き返しを図る。「セレナ」をはじめとして、今後登場する新型車への搭載が見込まれる。

(webCG 本諏訪)

日産自動車:
http://www.nissan.co.jp/

「日産バリューアップ」、07年末までに28台の新車投入/新型「日産セレナ」公開の画像

【写真上】新型「セレナ」
【写真下】中央でポーズをとるのは、カルロス・ゴーン日産自動車社長

【写真上】新型「セレナ」【写真下】中央でポーズをとるのは、カルロス・ゴーン日産自動車社長

若干ボディサイズが拡大されたように見えるが、ウリである“5ナンバーサイズ”は守るはず。リアドアは両側スライド。

若干ボディサイズが拡大されたように見えるが、ウリである“5ナンバーサイズ”は守るはず。リアドアは両側スライド。



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