WRCイタリア、スバルのソルベルグが3連勝!【WRC 04】
2004.10.04 自動車ニュース【WRC 04】WRCイタリア、スバルのソルベルグが3連勝!
世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・イタリアが、2004年10月1日から3日にかけて、イタリアの地中海沿岸にあるサルジニア島で行われた。全19SSのうち13回トップという怒涛の如き快進撃で、スバルのペター・ソルベルグが今シーズン5勝目、9月のラリー・ジャパンからとなる3連勝を飾った。
2位はポイントリーダー、シトロエンのセバスチャン・ロウブ。シーズン終盤に前年度チャンピオンの猛追に遭うも、しぶとく2位でゴールし、26点という大量リードを維持した。
3位には、エンジントラブルで戦列を去ったフォードのマルコ・マルティンに替わり、シトロエンのカルロス・サインツが入った。
場所をサンレモからサルジニアに移したラリー・イタリア。第1レグ最初のSSをトップで終えたソルベルグは、以降圧倒的な速さでアンタッチャブルな領域まで他車を引き離してしまった。特に第2レグは「まったくトラブルなしの、パーフェクトな一日」(ソルベルグ)で、7つのSS中6つで勝利。最終第3レグの最後のSSを終えると、2位ロウブとの間には実に2分7秒9ものギャップができていた。
2004年終盤にきてのソルベルグ3連勝だが、1位と2位の得点の差が2点しかない現実を考えると、栄冠は遠き存在といわざるを得ない。ロウブは100点丁度、ランキング2位のソルベルグは74点、3位サインツは61点という状況だ。
一方マニュファクチャラーズランキングでは、首位シトロエン164点に対し、2位フォードが117点、3位スバル101点という様相。シーズンは残り3戦、ロウブの初タイトル、シトロエンの2連覇が、徐々に現実味を帯びてきた。
次戦はコルシカを舞台に行われるツール・ド・コルスのフランス戦(10月15―17日)だ。
(文=webCG 有吉/写真=スバルテクニカインターナショナル)
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