「日産モータースポーツ懇親会」に“シノケン”が出席
2003.02.14 自動車ニュース「日産モータースポーツ懇親会」に“シノケン”が出席
日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株)は、2003年2月13日、「日産モータースポーツ懇親会」において、2003年のモータースポーツ活動を発表した。ワークスドライバーをはじめ、1月の「ダカールラリー」で大怪我を負った篠塚建次郎も出席、事故の報告や今後の抱負などを語った。
■篠塚「やる気十分」
2003年「ダカールラリー」で大怪我を負った篠塚健次郎が、事故後初めて公式の場に姿を見せた。顔には痛々しい傷跡、左手親指にギブスをはめ、松葉杖をついて登場した「シノケン」。一時重体と伝えられたことについて、「事故直後、出血により鼻が詰まってしまったため、呼吸困難になった。また血圧が急激に下がったこともあって、重体という報道がなされたようだ。皆様にご迷惑をかけ申し訳ない」と話した。
本人によると、今月下旬にはギブスや松葉杖がとれ、通常の生活に戻れるという。しかし、顔の傷は残ってしまう可能性が高く、「もともと人相が悪かったのが、もっと悪くなってしまった」と冗談まじりに語った。今後の活動については、「事故の瞬間(9日)から11日の朝まで記憶がない。恐怖感も覚えていないので、まだまだやる気十分だ」と来年以降の参戦に意欲を見せた。
■“パリダカ”今後の課題
2003年のダカールラリー(通称パリダカ)は、優勝経験をもつアリ・バタネンがSSトップ4回、ジニール・ドゥヴィリエが総合5位入賞など、ワークス参戦初年度の日産にしては、まずまず成果を残せたといえる。篠塚は今年の結果について、「自分のことを除けば、来年のためのデータ収集などができ、有意義だったと思う」としながらも、「エンジンの低速トルク不足や、長いオーバーハングによる乗りにくさなど、まだまだ改善の余地は多い」と話した。
また“古巣”三菱については、「今年からプロトタイプを持ちこんだこともあり、速かった。来年は、私たちも含め、すべてのチームが目標とするクルマだ」と評価した。
■井出「武者修業を終え、GT500参戦」
今年は、2002年に仏F3選手権に参戦した井出有治が、チームインパルから全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスにエントリーする。ニスモチームでは、柿本邦彦が監督に復帰。先日発表されたダレン・マニングに代わって、昨年TAKATA童夢NSXをドライブしたリチャード・ライアンを起用した。また、GT300クラスは、今年からシルビアに代わって「フェアレディZ」をレース車両として使用することも明らかになった。
■「強いGT-Rから速いGT-Rへ」
今年から監督に復帰する柿本氏は、「GT-Rは1997年を最後に予選でポールポジションを取っていない。1998年、2000年と選手権タイトルは取れたものの、それでは面白くない。今年は強いGT-Rから速いGT-Rへ生まれ変わり、圧倒的な強さをお見せしたい」と今年の決意を語った。
「坊主にして気合を入れた」というミハエル・クルムなど、GT500に参戦する各ドライバーも、「今年はマシンもいいし、チャンピオンを取りにいく」と力強く話した。今年のJGTC参戦体制は以下の通りだ。
GT500クラス
<ニスモチーム>
22号車:本山哲/ミハエル・クルム
23号車:リチャード・ライアン/影山正美
<チームインパル>
12号車:ブノワ・トレルイエ/井出有治
参戦車両は、2003年型R34日産スカイラインGT-R
GT300クラス
<ハセミモータースポーツ>
木下みつひろ/柳田真孝
参戦車両は、2003年型Z33型フェアレディZ
(webCG 永瀧)
「日産自動車」:
http://www.nissan.co.jp/
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |