【スペック】エリオX:全長×全幅×全高=4230×1690×1550mm/ホイールベース=2480mm/車重=1160kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4DOHC16バルブ(110ps/6000rpm、14.6kgm/4000rpm)/車両本体価格=149.6万円
スズキ・エリオ【試乗記】
したたかな一台 2002.11.23 試乗記 スズキ・エリオ 「ワゴンRのスズキ」が放つ、白いナンバーのコンパクトマルチワゴン「エリオ」。ヨーロピアンデザインの世界戦略車に、自動車ライター下野康史が乗った。会員コンテンツ「Contributions」より再録。したたかな一台
「ワゴンRのスズキ」が放つ、白いナンバーのコンパクトマルチワゴン。本格的な対欧戦略車だけあって、完成度は高く、しかも、「エッ、これがスズキ!」というくらいにヨーロピアン。目隠しして運転していたら(できない)、絶対にスズキ車とは言い当てられない。
新開発の1.5リッター4気筒DOHCはフツーだが、ストローク感のあるサスペンションがとてもよい。テールゲートの塗り分けを除くと、スタイリングにも奇をてらったところがないため、ボディ四隅の見切りもすぐれる。
内装は、シートがいい。とくに見晴らしのいいリアシートの居心地はこの種のクルマとしても秀逸。快適性ではワゴンRからステップアップする価値、十二分にあり。難点は、ダッシュボードのデザインがちょっと野暮ったいこと。ワンボディの純正オーディオなんか、「デザインし忘れ」かと思う。しかし、GMを手玉に取るスズキならではのしたたかな1台。子供を私立に入れたワゴンRオーナー向き。
(下野康史/2001年3月)

下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
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