「カイエン」860.0万円から、マゼラーティがレース復帰【パリサロン02】

2002.09.30 自動車ニュース webCG 編集部

【パリサロン2002】「カイエン」860.0万円から、マゼラーティがレース復帰

2002年9月26日のプレスディで幕を開けた「パリ・モーターショー」(Paris Mondial de l'automobile)、通称「パリサロン」。webCG記者が現地からレポートをお届けする。

■コンパクトカーとミニバン

2002年9月28日から、パリでのモーターショー(Mondial De L'automobile)、いわゆる「パリサロン」の一般公開が始まった。モンパルナスからほど近いポルト・ド・ベルサイユ(ベルサイユ宮殿がある場所とは別)のコンベンションセンターは、8つのホールに分けられる。「ホール1」の中央には、「ルノー」「シトロエン」そして「プジョー」と、お膝元のフレンチメーカーが大きなブースを設営する。ルノーの横には、日産ブースが……。

いっときの「環境ブーム」は影をひそめ、というより、実用段階に近づいて各メーカーが手札を隠すようになり、一方、より身近なコンパクトカーとそのバリエーションが多数展示された。
「ルノー・セニック」の成功に刺激されてか、コンパクトミニバンの展示が相次いだのも、今回の特徴のひとつ。日本市場を覆うミニバンブームが、ヨーロッパにも本格上陸、といった情勢だ。

■スポーツカーメーカーは

26日からのプレスディ前日、既報のとおり、ポルシェは「ホテル・エヴルー」にて、フォルクスワーゲンとの共同開発SUV「カイエン」を正式にローンチした。
「カイエンS」(4.5リッターV8/340ps)と「カイエンターボ」(4.5リッターV8ツインターボ/450ps)の2種類。日本では2002年9月26日から受注が開始され、デリバリーは2003年の春を予定している。価格は、前者が860.0万円、後者が1250.0万円となる。

フェラーリは、傘下に納めたマゼラーティのレースフィールド復帰を発表。マゼラーティ「クーペ」が、ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリケロなどにより、9月20日に開幕したF1アメリカGPでドライブされることも明らかになった。
天井まであるパーテションで三ツ又ブースと仕切られたフェラーリ側には、超弩級スポーツ「エンツォ」が、F1マシンの隣に置かれた。ルカ・ディ・モンテゼーモロ社長は、「当初、生産台数359台の予定でしたが、重要なお客さまからの要望で、50台、増産することにしました」と発表。が、「すでに売り切れです」と付け加えることを忘れなかった。

(webCGアオキ)

 
「カイエン」860.0万円から、マゼラーティがレース復帰【パリサロン02】の画像

ポルシェ初のSUV「カイエン」。2003年の春にわが国へ導入される予定で、NAモデルには860.0万円、ターボモデルには1250.0万円のプライスタグが付けられる。
 

	ポルシェ初のSUV「カイエン」。2003年の春にわが国へ導入される予定で、NAモデルには860.0万円、ターボモデルには1250.0万円のプライスタグが付けられる。
	 

「クーペ」によりレース復帰するマゼラーティ
 

	「クーペ」によりレース復帰するマゼラーティ
	 

スピーチをするのはフェラーリ社長、ルカ・ディ・モンテゼーモロ(中央)。創始者エンツォ・フェラーリの息子、ピエロ・フェラーリの顔も見える(一番右)
 

	スピーチをするのはフェラーリ社長、ルカ・ディ・モンテゼーモロ(中央)。創始者エンツォ・フェラーリの息子、ピエロ・フェラーリの顔も見える(一番右)
	 

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