BMW「M3クーペ」にシーケンシャルトランスミッション

2001.05.16 自動車ニュース webCG 編集部
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BMW「M3クーペ」にシーケンシャルトランスミッション(5/16)

BMWジャパンは、3シリーズベースのスポーツモデル「M3クーペ」に、最新型のシーケンシャルトランスミッション「SMG-II」をオプション設定した。

「SMG-II(シーケンシャルMトランスミッションII)」は、先代のE36型M3でオプション設定された「SMG-I」の改良版だ。トルクコンバーターを介する「ティプトロニック」とは異なり、クラッチを電子制御してギアを変えるシステムである。つまり、クラッチペダルを踏む左足を、クルマが肩代わりしてくれるわけだ。もちろん、M3クーペSMG-IIは、2ペダルである。ATのMT版がティプトロとすれば、MTのAT版がSMGといえようか。

「F1レーシングカーのテクノロジーをフィードバック」(広報資料)した同システムでは、シフトレバーによる変速に加え、SMG−Iにはなかった、ステアリングホイール裏に装着された「バドルスイッチ」によるシフトが可能となった。あたかもF1マシンのように!油圧装置と各種センサーを統合したコントロールユニットによる、ミリ秒単位の素早い変速動作がウリである。

センターコンソールに設けられたスイッチで、自動変速の「オートマチックモード(Aモード)」とマニュアルシフトの「シーケンシャルモード(Sモード)」を選択できる。

「Aモード」では、2速発進やスポーツ走行など5つの走行パターンをプログラム化。速度センサーや前後方向加速度センサーのデータを総合的に解析し、上り坂での不必要なシフトアップを防止したり、下り坂では適切なシフトダウンをしてエンジンブレーキ効果増大を図る。

いっぽう「Sモード」では、快適走行からスポーツ走行まで、6種類のプログラムを用意。特に「S6」と呼ばれるレーシングスポーツシフトを選択すると、よりダイレクトなマニュアル感覚が味わえるという。パドルスイッチを素早く動かすことで、任意のギアポジションまで一気に切り替える「ジャンプシフト」にも対応している。

SMG-IIのオプション価格は、43.0万円。つまり、M3クーペ SMG-IIは829.0万円である。

(webCG 有吉)

 
BMW「M3クーペ」にシーケンシャルトランスミッションの画像

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