シボレー・トレイルブレイザー日本上陸!

2001.09.05 自動車ニュース

シボレー・トレイルブレイザー日本上陸!

■シボレーをメジャープレイヤーに

2001年9月4日、東京は港区台場の「ホテル日航東京」において、シボレーの新型クロスカントリー「トレイルブレイザー」の発表会が行われた。トレイルブレイザーは、新開発のラダーフレームシャシーに、従来のブレイザーよりひとまわり大きな5ドアボディを載せたブランニュー4WDモデル。搭載される4.2リッター直6(!)エンジンがまったくの新開発であるのはもとより、専用の生産工場まで立ち上げたGMの重要車種である。

「わたしが会場に着いたときはガラガラだったんですよ」と報告するのは、『webCG』のわたなべ記者。「15分ほど早く到着しちゃったんです。まだ4分の1もヒトが入っていなかったと思います」。
人が集まるのを待ったためか、10分ほど遅れて発表会はスタート。照明が落とされ、ニューSUV、トレイルブレイザーのイメージビデオが流された。「カッコいいと思いました。でも、クルマを正面から撮った画面ばかりでした。そんなに顔がジマンなのか、と言いたくなりました」(わたなべ記者)。
壇上に立った佐藤満 日本ゼネラルモーターズ(株)代表取締役社長は、アジアにおける「シボレー」ブランドのイメージの弱さに言及、「このトレイルブレイザーの発表を期に、シボレーはマイナープレイヤーからメジャープレイヤーを目指していきたい」と抱負を語った。
「社長に続いて関係者が3人ほど話しました。興味深かったのはターゲットユーザーのことで、メインが『30から39歳の男性。医師や弁護士を含む自営業のヒト。年収1000万円以上』だそうです。ずいぶん細かい設定だなァと思いました。あと、子供が好き、ということも重要みたいでした」とワタナベ記者。

シボレーをメジャーに押し上げる使命をもったトレイルブレイザー。左ハンドル、4ATのみの設定で、ファブリック内装の「LT」が349.0万円。レザー内装の「LTZ」が389.0万円となる。来る9月15日から、全国のヤナセネットワークおよびGMオートワールドリテーラーで販売を開始する。年内の販売目標台数は630台。

■4.2リッターストレート6

シボレー・トレイルブレイザーのデビューは、2001年のデトロイトショー。「アメリカンプレミアムSUV」を謳う同車は、本格クロカンらしいラダーフレームをもつ。ハシゴの縦方向の骨格「サイドレールフレーム」が、シェビーの華「コーベット」と同じハイドロフォーム成型でつくられるのがジマン。これは、筒状の素材内部に水で圧力をかけてパーツをつくる製法。軽く、精度、剛性が高く、かつコストが削減される。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=4890×1900×1850mmと、トヨタ・ランドクルーザーに近いが、シボレーの基準では「ミドサイズ」SUVである。ホイールベースは2870mm。車重は、2060から2120kg。

エンジンは、4.2リッターという大排気量ながら、V8ではなく直6。「6気筒エンジンの効率を維持しながら、V8の性能を実現した」(プレス資料)。そのうえ標準的なV8エンジンより約45kg軽いという。同じGMグループのサターン同様、砂に埋められた発泡フォームに溶かしたアルミを流し込んでブロックとシリンダーヘッドをつくる「ロストフォーム・キャスティング」製法が採られる。つまり、トレイルブレイザーの4.2リッター“ボルテック”ユニットは、オールアルミエンジンである。ツインカム24バルブのヘッドメカニズムと排気側の可変吸気システムを備え、274ps/6000rpmの最高出力と、38.1kgm/3600rpmの最大トルクを発生する。
組み合わされるトランスミッションは、フロアシフトの4段ATである。
4WDシステムは、「オートトラックシステム」と呼ばれるスタンバイ4WDが搭載される。これは、通常はFR(後輪駆動)で走り、必要に応じて自動的に前輪にトルクを配分するものである。そのほか、「2WD(FR)」「4HI」「4LOW」モードが用意される。

■最小回転半径5.5m

トレイルブレイザーのサスペンションは、フロントがAアームを用いたダブルウィッシュボーン/コイル、リアがやはりコイルスプリングを使った5リンクのリジッド式である。ちなみに、従来のブレイザーは、(前)ダブルウィッシュボーン/トーションバーと、(後)板バネを用いた固定式だった。

ステアリングギアが、「ボール循環式」から、反応がシャープで部品点数が少なくて済む「ラック&ピニオン」になったことも新しい。また、直列エンジンゆえ、前輪の切れ角を大きく取れ、トレイルブレイザーのカタログ上の最小回転半径は5.5mである。巨体に似合わぬ、小まわりが可能なわけだ。

ブレーキは、4輪ベンチレーテッドディスク。2トン超の重量を制動するために、フロントにはアルミ製デュアルピストンキャリパーが奢られる。

エアバッグは、上級版「LTZ」には運転席&助手席デュアルステージエアバッグ(衝撃に度合いによって膨らむレベルを2段階に調節する)とサイドエアバッグが、「LT」にはデュアルステージエアバッグが装備される。

(webCGアオキ)

 
シボレー・トレイルブレイザー日本上陸!の画像


 
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