「CHEVROLET FAN DAY 2023」の会場から
2023.05.23 画像・写真ゼネラルモーターズ・ジャパンは2023年5月20日、静岡県・富士スピードウェイで「CHEVROLET FAN DAY 2023」を開催した。
このイベントは、シボレーのオーナーやファンを対象とした公式ファンイベントであり、2018年の初開催以来、コロナ禍による休止を挟みつつ年1回のペースで催されている。
今回はレーシングコースでの走行体験はもちろん、来場者の投票によって大賞を決定するコンクールや、子供も楽しめるキッズメカニック体験なども実施。パドックでは「シボレー・コルベット」のハイパフォーマンスモデル「Z06」が日本で初公開され、会場は大いに盛り上がった。
来場台数は全部で255台、来場者数も500人を超えるなど、過去最高の盛り上がりを見せたシボレーのファンイベントを、写真で紹介する。
(文=webCGほった<webCG”Happy”Hotta>)
◆関連ニュース:GMが新型「シボレー・コルベットZ06」を日本導入 最高出力646PSの高性能スポーツモデル
◆関連ギャラリー:新型「シボレー・コルベットZ06」の内装・外装をより詳しい写真で見る
◆関連ニュース:GMのファンイベントが過去最高の来場者を記録
-
1/54富士スピードウェイをほぼ“貸し切り”の状態にして開催された「CHEVROLET FAN DAY 2023」。パドックはご覧のとおり、どこを見てもシボレーである。
-
2/54……どこまで歩いても途切れることのないシボレー車の群れに脱帽。参加車は近年の「コルベット」や「カマロ」が主だが、ちらほらと、懐かしの「アストロ」や「シェビーバン」「ブレイザー」なども見受けられた。
-
3/54早朝は雨がぱらついていた開催当日だが、イベントスタートから程なくして、ご覧のとおりの晴天に。陽気なアメリカ車の祭典にふさわしい日よりとなった。
-
4/54サーキットサファリなどの催しの受け付けには、長蛇の列が。受け付けの脇には会場の地図も用意されており、「次はどこへ行こうかしら」と眺める人も見受けられた。
-
5/54パドックの特設ステージにて行われたオープニングセレモニーの様子。マイクを握るのは、ラジオDJやスポーツ実況でおなじみのサッシャ氏だ。
-
シボレー の中古車webCG中古車検索
-
6/54来場者にあいさつするゼネラルモーターズ・ジャパンの若松 格社長。「シボレーは今年で誕生112年、『コルベット』は70周年にあたる。コルベットが“古希”を迎えるこの年に、『コルベットZ06』の日本発表を間に合わせることができた」と語った。
-
7/54日本初公開された「シボレー・コルベットZ06」。最高出力646PSの5.5リッターV8 DOHCエンジン「LT6」を搭載した、高性能モデルだ。
-
8/54太いタイヤを収めるための、迫力のワイドボディーにも注目。新型「シボレー・コルベットZ06」は、そのエンジンを含めコンポーネントの多くをレーシングカー「C8.R」と共用しており、歴代のZ06と同じく「最もレーシングカーに近いコルベット」となっている。
-
9/54会場には、2023年5月8日に発表されたばかりの「シボレー・カマロ」の特別仕様車「ビビッドオレンジエディション」の姿も。6.2リッターV8エンジンを搭載した「SS」グレードをベースに、専用のボディーカラーとストライプ、レカロ製のバケットシートを採用した、20台の限定モデルだ。
-
10/54「シボレー・カマロ ビビッドオレンジエディション」の発表では、「『CHEVROLET FAN DAY 2023』の会場で実車を初公開する」ともアナウンスされていた。今回は、このクルマを見に富士まで来た人もいるかもしれない。
-
11/54展示車両の後ろに置かれたコンテナには、「シボレー・カマロ ビビッドオレンジエディション」のスプレーアートが! こうしたノリがいちばん似合うのは、やっぱり陽気なアメリカ車だろう。
-
12/54ショートサーキットでは、「シボレー・コルベット」や「カマロ」のオーナーを対象にした、ドライビングアカデミー/ドライビングスクールが実施されていた。
-
13/54先導車は、なんと新型「シボレー・コルベットZ06」……なのだが、こちらは日本では買えない「Z07パフォーマンスパッケージ」装着車である。なぜこうしたオプションパッケージが日本で選べないかは、ニュース(https://www.webcg.net/articles/-/48298)で記したとおり。日本でC8コルベットの人気が爆発したら(今時点でも本国の予想を大きく上まわる人気を博しているそうだが)、後々導入される……かもしれない。
-
14/54ドライビングアカデミーの参加車両には、C7こと先代「コルベット」の姿も。言わずもがなだが、その動力性能は今も一級品だ。
-
15/54「シボレー・コルベット ドライビングアカデミー」と「シボレー・カマロ ドライビングスクール」の参加者は、このショートコースで(コルベットのドライビングアカデミーではマルチパーパスドライビングコースでも)サーキットの走り方や運転技術を学び、レーシングコースでの走行に臨むこととなる。
-
16/54「CHEVROLET FAN DAY」は、F1世界選手権も行われた富士スピードウェイのレーシングコースを、マイカーで走れるのも大きな魅力だ。ドライビングアカデミーやドライビングスクールに参加者していない人も、ファミリー走行などを楽しむことができる。
-
17/54その鮮やかなボディーカラーから察するに、こちらの「シボレー・カマロ」は2019年6月発売の限定モデル「ショックエディション」か?
-
18/54いまだに根強いファンが多い、C7こと先代「シボレー・コルベット」。このままいくと、FR+リーフサスという古式ゆかしき設計を受け継ぐ最後のコルベットとなるわけで、後世の名車認定が約束されたようなクルマだ。
-
19/54エンジンのミドシップレイアウトが大きな話題を呼んだ、C8こと現行「シボレー・コルベット」のコンバーチブル。こうしてみると、C7とのスタイリングの違いがよくわかる。
-
20/54イベント参加者による走行会の合間には、新型「シボレー・コルベットZ06」のデモランも実施。“最もレーシングカーに近いコルベット”という称号にふさわしい走りを披露した。
-
21/54レッドゾーンは8600rpmからという、高回転型の5.5リッターV8 DOHC自然吸気エンジンを搭載した新型「シボレー・コルベットZ06」。ホームストレートでは既存のコルベットとは一線を画す、甲高い咆哮(ほうこう)をとどろかせていた(写真は「GR Supraコーナー」のものですが)。
-
22/54「CHEVROLET FAN DAY 2023」では、子供が楽しめる&家族で楽しめるコーナーも複数用意されていた。こちらは「わくわくキッズメカニック体験」の様子。
-
23/54「わくわくキッズメカニック体験」では、模型などに加えて、実車に触れる機会も。子供たちは「シボレー・カマロ コンバーチブル」の屋根が開閉するさまや、エンジンやホーンのサウンドに目を輝かせていた。
-
24/54こちらではスロットカーの走行会を開催。自分が運転するスロットカーの走りに心をときめかせた子供が、立派なクルマ好きに成長することに期待しています。
-
25/54「CHEVROLET FAN DAY 2023」では、ランチサービスやフリードリンクのサービスも行われた。こちらはドリンクを提供する「Shevy’s Cafe」の様子。ひっきりなしに訪れる来場者に、お姉さんも大忙しだ。
-
26/54「Shevy’s Cafe」の壁には、クラシックな「コルベット」や他のシボレー車のイラストが飾られていた。
-
27/54こうしたイベントでは、参加者のマイカーを見学する、いわゆる“駐車場めぐり”も非常におもしろい。こちらのちょっと不穏な空気を漂わせる一台は、1983年から1996年にかけて生産されたC4世代の「シボレー・コルベット」。それもマニア垂涎(すいぜん)の「ZR-1」だ。
-
28/54「シボレー・コルベットZR-1」に搭載される、5.7リッターV8 DOHCエンジン「LT5」。新型の「Z06」がデビューするまでは、C4世代のZR-1が唯一の“ツインカムのコルベット”だった。ちなみにこちらのオーナー氏は「26歳のころから34年間、ひたすらC4コルベットを乗り継いできた」という剛の者。このコルベットも、コイルサス化にブレーキの換装、排気系の改良……と各所に手を加えており、ドラッグレースなどを大いに楽しんでいるという。
-
29/54会場にはクラシックなモデルもちらほら。こちらは1955年製「シボレー・コルベット」。C1と呼ばれる初代コルベットだ。お話をうかがえればとオーナー氏を持ち受けていたのだが、ついに会うことはできず、記者は日射病になりかけて退散した。
-
30/54アパレルショップの脇に展示されていた、1967年製「シボレー・インパラSS」。オーナー氏はカーショップを営んでおり、縁あって流れてきたこちらの一台が気に入り、売り物ではなくマイカーとしてガレージに迎え入れたという。
-
31/54この時代のアメリカ車ならではの、伸びやかなフォルムに注目。オーナー氏の奥さまはかねて「SS」にあこがれていたそうで、「ホントは1968年製がよかったんですけど」と言いつつも、いたくお気に入りのご様子だった。
-
32/54「中を見てもいいですか?」というぶしつけな要望に、こころよく開帳されたインテリアの美しいこと! ここまで大切にされていたら、クルマも本望だろう。
-
33/54上述の「シボレー・インパラSS」と同じオーナー氏が所有する、1959年製「シボレー・エルカミーノ」。前半分はクーペ、後ろ半分はピックアップトラックというユニークな一台だ。
-
34/54この世代の「シボレー・エルカミーノ」の特徴である、「キャッツアイ(Cat’s Eyes)」と呼ばれるテールランプ。つくづく、この時代のアメリカ車のデザインは豊かでおおらかだったと思う。
-
35/54「ひょっとして『webCG』さんですか?」と話しかけられ、付いていった先にはC7の希少車が! こちらは2018年製「シボレー・コルベット グランスポーツCarbon 65 Edition(カーボン65エディション)」だ。
-
36/54「カーボン65エディション」は、「シボレー・コルベット」の誕生65周年を記念して、グローバルで650台のみ販売された限定車。日本では「グランスポーツ」が5台、「Z06」が3台の計8台が販売された。
-
37/54こちらの個体は「シボレー・コルベット グランスポーツ カーボン65エディション」の、さらに貴重なMT車! オーナー氏いわく、「恐らく日本ではこれ1台だけなのでは」とのことだった。
-
38/54「シボレー・コルベット」の歴史を飾る名車との邂逅(かいこう)と、声をかけてくださったオーナー氏に感謝である。どうぞ末永く、大切にお乗りくださいませ。
-
39/54魅力的なクルマがズラリとならんでいた「CHEVROLET FAN DAY 2023」の駐車場だが、個人的に一等賞を差し上げるとすれば、こちらの1988年製「シボレーK5ブレイザー シルバラード」! オーナー氏は1年ほど前に知り合いから譲ってもらったという。
-
40/54以前は「ローバー・ミニ」に乗るなど、古いクルマが好きで、またアメリカ車にもあこがれを持っていたというオーナー氏。「壊れるのでは? 燃費が悪いのでは?」という不安を抱きつつも、知り合いの「乗らへんか?」という提案に思い切って入手したという。こういうエピソードの場合、「手に入れてみたら不安は杞憂(きゆう)だった」というのが定番なのだが、この「K5ブレイザー」については「やっぱりちょくちょく壊れますわ(笑)」とのこと。
-
41/54最近ではテールゲートウィンドウが降りなくなった(開かなくなった)そうだが、「空きっぱなしなら困りますが、閉じたままだからそんなに困りませんでした」とおおらかなもの。「エンジンだけはすこぶる快調で」と語るオーナー氏は、終始ステキな笑顔だった。
-
42/54こちらはコンクールデレガンスの表彰式の様子。シボレー車全般から選出される部門の優勝車は、田中朋子さんの1968年製「シボレー・インパラSSクーペ」。先ほどお話をうかがった、ご夫婦のクルマではありませんか!
-
43/54「コルベット」部門の第1位は、東江恭之さんの2021年製「シボレー・コルベット3LTコンバーチブル」。実は2年連続の受賞である。カーショップを営んでいる東江さん。この「シボレー・コルベット」はお店のサンプルカーとして制作したもので、カスタム箇所はすべて自身で手がけているという。
-
44/54見事なシザースドアに目を奪われるが、インテリアもご覧のとおり。見どころは本当に多岐にわたり、一目で手が入っているとわかるところだけでなく、一見ノーマルに見えるけれど、実は違う、というこだわりのポイントもあるのだ。「人とは違うというのが大事。アメリカ車って、そうところあるでしょう?」(談:東江さん)
-
45/54「カマロ」部門の優勝車は、岩﨑 誠さんの2016年製「シボレー・カマロSS」。アメリカから自ら部品を取り寄せつつ、ノーマルからここまでこつこつ仕上げてきたとのこと。日本未導入の高性能グレード「ZL1」のイメージも取り入れつつ、オリジナルのスタイルを模索しているようだ。
-
46/54それにしてもスゴいのが、この塗装。見る角度によって揺らめいたり、きらめいたり、素人の記者にはどうやって塗っているのかすらわからない。岩﨑さんも「あそこまでやっていただいて」とご満悦の様子だった。この岩﨑さんの「カマロ」、実は東京オートサロンにも出展されたことのある有名な個体。「すぐに『あ、あの人のクルマだ』って分かってしまうので、悪いことはできません(笑)」とのことだった。
-
47/54特設ステージでは、デモランなどでハンドルを握ったレーシングドライバーによる、新型「シボレー・コルベットZ06」のトークショーも実施された。
-
48/54現行型「シボレー・コルベット」の日本初公開でもハンドルを握っていた久保凜太郎選手。新型「Z06」については、「コーナリングが速い。富士スピードウェイだと第3セクターの速さに驚かされた」とのことだ。
-
49/54今回が「CHEVROLET FAN DAY」初参加で、これが「Z06」のみならず「シボレー・コルベット」の初運転となったという佐藤公哉選手。「高速・高荷重のところでもドテっと感がない。そもそものコルベット自体のポテンシャルの高さが感じられた」という。
-
50/54イベントの締めくくりは、レーシングコースでの記念撮影とパレードラン。見よ! この参加車両の数を。4列縦隊で車間をキチキチにつめても、ご覧のとおりである。
-
51/54記念撮影が終わり、順次パレードランがスタート……するのだが、あまりの台数の多さに、これがなかなか終わらない!
-
52/54あまりに長い車列に、司会のサッシャ氏も「これ、上空から見たら富士スピードウェイのかたちにシボレーが渋滞しているんでしょうね(笑)」とのことだった。
-
53/542周のパレードランを終えた参加車は、スタッフに見送られつつ順次サーキットを後に。参加台数は2022年を大幅に上回る255台と、2年連続で過去最高を記録した。
-
54/54大盛況&大成功に終わった「CHEVROLET FAN DAY 2023」。顔なじみのスタッフさんに「来年は、これを超えないといけませんね。大変ですね」と話しかけると、「もちろんです!」と力強く答えていた。気の早い話だけれど、今から「CHEVROLET FAN DAY 2024」が楽しみである。