BMW「Z3ロードスター2.0」特急インプレッション
1999.06.21 自動車ニュースBMW「Z3ロードスター2.0」特急インプレッション(6/21)
ビーエムダブリューが7月10日に発売する「Z3ロードスター2.0」に試乗した。新たに6気筒エンジンを搭載したモデルだ。
「BMW Z3ロードスター2.0」は、従来の1.9リッター4気筒搭載モデルに代わって導入される。最高出力も4気筒モデルの140馬力に対して150馬力と向上している。ラインナップは左ハンドル5MT(378.0万円)と右ハンドル4AT(388.0万円)だ。
Z3ロードスターシリーズは同時に各部に変更を受けている。リアトレッドが拡大して1495ミリになったことをはじめ、内外装に手が加えられているのだ。
このクルマの最大の魅力は、6気筒とマニュアルトランスミッションの組合わせが用意されているということでしょうね。
上までじつによく回る6気筒エンジンのよさを堪能できますね。特性としてトルクが全域にわたって出るようになっているので、回転をあげるとパワフルな感じがどんどん出てきますから。6気筒というのは4気筒に比べて振動がすくなくスムーズという魅力をもっています。そのいいエンジンをコンパクトなパッケージと組合わせている点も、いいですね。
インフォマティブなステアリングフィールには欠けるなど、BMWらしからぬ欠点もあるにはあります。しかし6気筒エンジンを味わうことが出来るという一点で、大きな魅力があるクルマとしてもいいのではないでしょうか。
フロントサスペンションを固くしているぶん、路面の凹凸への追従性が悪くなっているという欠点もあります。それがコーナリングの楽しさをややそいでいます。ただしボディの剛性感があるので、直進安定性はとてもよいですね。ライニングを新しくしたというソフトトップの出来もすばらしく、遮音性のよさには驚くばかりです。
スタイリングに手直しが加えられて、リアフェンダーに抑揚がつけられました。従来よりちょっといいかんじになってます。
松本英雄
小川フミオ
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