ナイトビジョン搭載の「ドゥビル」発売

2000.04.14 自動車ニュース webCG 編集部

ナイトビジョン搭載の「ドゥビル」発売(4/14)

ヤナセはキャディラック「ドゥビル」に「ナイトビジョン」をオプション装着したモデルの販売を開始した。

ナイトビジョンとは、夜間運転時に通常のヘッドランプが届く範囲外に潜在する危険物や障害物から、ドライバーの安全をサポートする車載赤外線暗視システム。

ナイトビジョンの赤外線暗視システムは、前方の人や動物あるいは自動車などの対象物が放射する遠赤外線を画像化し、ヘッドアップディスプレーによるバーチャルイメージとして表示する。ドライバーは、このバーチャルイメージを前方視界の一部として択え、ヘッドランプの光で視認できる以前に対象物の存在を事前に気付き、余裕を持った回避動作を可能とする。

開発については、米国レイセオン・システムズ社の赤外線サーマルイメージ(対象物の放射する遠赤外線エネルギーを画像化)技術をヤナセとGMがキャデラック用に行なった。キャデラックはこの技術を自動車メーカーとしては世界で初めて車への搭載を実現し、2000年モデル「ドゥビルDHS」にオプション設定した。ナイトビジョン装着車の価格は820万円。

「ナイトビジョン」の主な特徴は以下のようなもの。
(1) 条件によっても異なるが、視認可能距離は、通常のヘッドランプの光と比較し、ロービーム到達距離の3〜5倍、ハイビーム到達時の2倍に達する。
(2) 赤外線の波長が違うことにより、可視光線の影響を受けない為、対向車のヘッドライトによって起こるハレーションにも有効である。
(3) ヘッドアップディスプレーを採用し、画像がエンジンフードの先端の位置に表示する為、ほとんど視線移動の必要がなく、路面から視線を外さず、ハンドルから手を放さずに画像を見ることが可能である。
(4) 車両一体組み込みのシステムである。
(Web CGあらい)

 
ナイトビジョン搭載の「ドゥビル」発売の画像

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