ポルシェのSUV「カイエン」はこれだ!
2002.03.14 自動車ニュースポルシェのSUV「カイエン」はこれだ!
独ポルシェAGは、2002年3月5日に開かれた「ジュネーブモーターショー」のプレスカンファレンスにおいて、フォルクスワーゲンと共同で開発中のSUV「カイエン」の写真を公開した。発売は2002年後半になる見込み。
「カイエン(Cayenne)」は、スポーツカーメーカーとして知られるポルシェが、ドイツの巨人、フォルクスワーゲンとともに開発した、同社初のSUVだ。スポーツカー基準の走行性能と悪路走破性をかね揃えつつ、さらにこれまでのSUVにない水準の乗り心地を実現したとというのが謳い文句。製造は、車体をドイツのライプツィヒ工場、エンジンは同じくドイツのツフェンハウゼンで行う。
ちなみに、日本語的にはやや難がありそうなネーミングは、世界各地で「痛快」「冒険心」「生きる喜び」を表す代名詞からとられた。
ポルシェ伝統の水平対向エンジンではなく、新開発の4.5リッターV8ユニットが使われる。NA(340ps、42.8kgm)とターボ(450ps、63.2kgm)が用意され、前者を搭載するモデルが「カイエンS」、後者は「カイエンターボ」と呼ばれる。
両モデルとも、トランスミッションは6段ティプトロニック、駆動方式は、フルタイム4WDだ。
ボディサイズは、カイエンSが全長×全幅×全高=4782×1928×1699mm。カイエンターボは全長が4mm長くなる。ホイールベースは2855mm。ライバルBMWのSUV「X5 4.4i」(4665×1870×1705mm)より、ひとまわり大きい。
注目のパフォーマンスは、「カイエンS」が0-100km加速で7.2秒、最高速度は242km/h。「カイエンターボ」は0-100km加速5.6秒、最高速度266km/hという。
ルックスは、「過去に例のまったくない」(プレスリリース)ものだが、ツリ目のフロントランプ、低めのエンジンフードに、ポルシェのイメージが踏襲される。
Sとターボの見分け方は、ターボはフロントエアインレットが大きく、ボンネット左右両端に「パワードーム」と呼ばれる盛り上がりがあること。またSのマフラーが左右2本出しなのに対し、ターボのマフラーは左右2×2の4本出しとなる。
装備面では、走行時の安定性を高める電子制御システム「PSM」(ポルシェスタビリティーマネージメントシステム)、オフロード走行時に威力を発揮する、前後アクスル間のディファレンシャルロック機構などを採用。さらに最大牽引重量を3500kgに設定、走りのみならず、SUVとしての使い勝手も忘れられていない。
日本への導入時期や、価格などは未定。
(webCG オオサワ)
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