メルセデスベンツC180(5AT)【試乗記】
『「通」向き』 2001.03.23 試乗記 メルセデスベンツC180(5AT) ……390.0万円 2000年12月から、C240、C200コンプレッサーよりやや遅れて日本市場に登場したベーシックCクラス、C180。180といえども2リッターの4ドアサルーンは、「190のようだ」と下野康史はいう。
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もっともベーシックな390.0万円のCクラス。180といっても、エンジンは2リッター4気筒。パワーもたかだか129ps。おまけに、音も振動も小さくないアイドリングは、ディーゼルかと思うほど。一応、4バルブDOHCだが、高回転まで回しても、音質は一向にスウィートじゃない。
と、ネガティブなことばかり挙げたようだが、しかし、これがイイ。エンジンらしくてイイ。ひいてはクルマらしくてイイ。ありし日の190を彷彿させるメルセデスらしいメルセデスである。
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シンプル・イズ・ベスト
サスペンションは絶品。パワーがない分、オーバーシャシーの実感が強まって、脚のよさがことさら強調される。よくできた油圧サスペンションのようにしんなりと路面に吸着する感覚は、これぞ「メルセデスライド」。5段ATのティップシフトを駆使して山道を走ると、抜群に楽しいし、これが本当にアンダー130psかと思うほど速い。
ただ、毎度のことながら、右ハンドルだと、左右にクリックするティップシフトのシフトアップ/ダウンが逆になってしまうのが気になる。シフトダウンでファイティングポーズをとろうというときは、やっぱり「レバーを右(手前)にクリック」でしょう。
「シンプル・イズ・ベスト」の言葉通りのベーシックCクラス。とくに、“通のクルマ好き”を自認する人なら、Cは絶対これがお薦め。結局、なぜイイかといえば、これがもっともヨーロッパ仕様に近いモデルだからである。
(文=下野康史/写真=岡倉禎志/2001年2月)

下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
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