「ブレーキキャリパーの取り付け位置が異なるのはなぜ?」
2012.03.10 クルマ生活Q&A ブレーキブレーキキャリパーは、車種によって進行方向の前側に付いていたり、後ろ側に付いていたりしますね。また1台のクルマで、フロントブレーキとリアブレーキでは違う側に付いている場合もあります。「マツダ・ロードスター」などは、重量物を車体の中央に寄せて慣性モーメントを減らすため、前輪は後ろ側、後輪は前側に備えていると聞いたことがあります。これらキャリパーの取り付け位置に、何か理由や基準などがあるのでしょうか?
車種によってブレーキキャリパーの取り付け位置が異なるのには、もちろん理由があります。フロントブレーキの場合は、たいていはステアリング機構との位置関係で決まります。操舵(そうだ)を最終的に車輪に伝えるナックルアームという部品があるのですが、これとの干渉を避けるため、ナックルアームが車軸より前にあればキャリパーは後ろ側に、ナックルアームが車軸より後ろにあればキャリパーが前側に取り付けられることがほとんどです。
リアも同様に、主にサスペンションアームとの干渉を避けて位置決めされています。量産車では後ろ側が多いのですが、「マツダ・ロードスター」をはじめ、スポーツカーには前側に取り付けられてるモデルもあります。理由は、これもご質問にあるように慣性モーメントを減らすため。ざっくりいえば、急激な挙動変化が起きにくいよう重量物を中央寄りにするためです。キャリパーが重量のある部品なので、こういう措置がとられるわけですが、それゆえに、できるだけ下側に付けたほうが、重心が低くなるので走りの面では有利ともいわれています。さすがに量産車には見られませんが、F1マシンでは真下、つまりブレーキディスク下辺の水平方向にキャリパーが取り付けられている例もありますよ。
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