「ブレーキダストによるホイールの汚れ、なんとかならない?」

2012.10.06 クルマ生活Q&A 松本 英雄 ブレーキ

ドイツ車に乗っています。性能にはまったく不満はなく、とても気に入っているのですが、ブレーキダストによるホイールの汚れにはうんざりしています。洗車しても、1週間もしないうちにホイールが黒く汚れてしまうのです。日本車とのブレーキに対する考え方や、道路環境の違いなどは理解できますが、あまりにも汚れるのが早いので困っています。ブレーキは純正の状態がもっとも問題ないことはわかりますが、性能を低下させずダストを低減させられる方法はないでしょうか? ちなみに、これまでディーラーや専門ショップに対策を尋ねてみましたが、答えはまちまちです。

ご指摘のように、ブレーキパッドはもちろんローターも消耗品と考えているヨーロッパ車は、日本車と違ってブレーキダストが多いですね。しかし、今では対策を施した日本仕様専用のパッドを導入して、ダストを抑えているメーカーもあります。だからといって、ブレーキ性能が低下していることもありません。つまり、パッド選びによっては、ダストを抑えつつ性能を低下させずに済む、ということです。
とはいうものの、どれを使えばいいかは、残念ながらわかりません。ご自分で探していただくしかないのですが、それ以外に私にできるアドバイスがひとつあります。それは、ブレーキパッドのメーカーやショップで、消耗したライニング部分を張り替えてもらうことです。私自身、純正部品が手に入らない旧車用のパッドは、この方法で対処しています。パッドの張り替えやオーダーを受けているメーカーやショップは少なからずありますので、「性能を低下させず、ダストの少ないパッドへの張り替え」が可能かどうか、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。