日産、電動レーシングカー「ZEOD RC」を公開
2013.10.17 自動車ニュース ![]() |
日産、電動レーシングカー「ZEOD RC」を公開
日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)は2013年10月17日、電力で駆動するレーシングカー「日産ZEOD RC(ズィーオッド アールシー)」を、日本国内で初めて公開した。
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ZEOD RCは、2014年のルマン24時間耐久レース出場を前提に、現在日産が開発を進めているレーシングカー。まだ完成形ではないものの、10月18-20日に富士スピードウェイで開催される世界耐久選手権(WEC)において、デモランの披露が予定されている。
ルマンで「ガレージ56」(=革新的な技術を披露するマシンのための特別枠)から出走するとおり、ZEOD RCは電動レーシングカーの可能性や新しい電気自動車技術を探る、テスト車両としての役割を担う。
四輪車でありながら、まるで三輪車のように見えるエクステリアは、エアロダイナミクスを追求したものであり、エネルギー効率を突き詰めた結果、車重はわずか600kgにおさめられている。
コックピットは単座で、シートは右寄りにオフセット。その後ろには、300km/hの最高速を可能とするモーターが置かれる。併せて小排気量のターボエンジン(出力は未定)も搭載され、ドライバーはレース中、スイッチ操作で動力源を切り替える。
つまり、ZEOD RCは“オンデマンド型のEV”であり、ルマン本番では「1周を電力のみで走行したのち、続く11周はガソリンエンジンで走行しつつ、減速エネルギーを回生。そのパワーで1周はモータードライブ……」という、12周ごとの周期でレースをこなすことになるという。
本番までに残された時間は、半年程度。「それまで、(レーシングカーの開発はひそかに進められるのが普通だが)ZEOD RCの情報はオープンにしたい。ファンとの交流を通じて、モータースポーツの活性化を図りたいのです」とは、開発陣の弁である。
(webCG 関)