より便利で低燃費な「スズキ・ソリオ」が登場
2013.11.19 自動車ニュース ![]() |
より便利で低燃費な「スズキ・ソリオ」が登場
スズキは2013年11月18日、コンパクトワゴン「ソリオ」にマイナーチェンジを実施し、販売を開始した。
■25.4km/リッターの燃費性能を実現
今回のマイナーチェンジでは、「スイフト」に採用している新型の1.2リッター4気筒エンジン「デュアルジェットエンジン」を搭載した新グレード「X-DJE」「S-DJE」「バンディットDJE」および特別仕様車「BLACK & WHITE II-DJE」を追加設定した。
このエンジンは、「K12B」型エンジンをベースに、圧縮比のアップ(11.0→12.0)や冷却性能の改善、燃焼室形状の工夫、低フリクション化などの改良を施したもので、1気筒あたり2本のインジェクターを備えたデュアルジェットシステムや、排気の一部を燃焼室に再循環させるクールドEGRシステムなどの技術を採用している。
また、デュアルジェットエンジン搭載車には、減速エネルギー回生機構の「エネチャージ」や、減速時に車速が13km/h以下になると自動でエンジンを停止する「新アイドリングストップシステム」、アイドリングストップ中の車内温度上昇を抑制する「エコクール」なども装備。FF車は25.4km/リッター、4WD車は19.4~21.6km/リッターの燃費性能を実現した(いずれもJC08モード)。
■使い勝手に寄与する装備を追加
使い勝手に寄与する装備も強化しており、ドアハンドルのボタンで開閉操作が可能な助手席側リアパワースライドドアを全車に採用(「S」「S-DJE」では運転席側にも採用)。フロントシートのシートバックには、2つのドリンクホルダーとコンビニフックを備えた折りたたみ式のピクニックテーブルを装備した。
このほかにも、前席に加えて後席の天井にもルームランプを追加したほか、フロントウィンドウにまぶしさを軽減するトップシェード付きガラスを採用。FF車には暖房時の温風を後席の足元に送るリアヒーターダクトを、4WD車には助手席シートヒーターを設定した。
また、デュアルジェットエンジン搭載車には専用のメーターを装備。速度計の文字盤に、通常運転時は青、燃費の良い状態では緑、回生ブレーキ作動時には白に変色する「ステータスインフォメーションランプ」を採用するほか、平均燃費やアイドリングストップの時間、走行可能距離などを表示するマルチインフォメーションディスプレイ、回生ブレーキによるバッテリーの充電状況などを表示する「エネルギーフローインジケーター」を装備している。
■標準モデルのデザインを刷新
新形状のルーフエンドスポイラーやLEDリアコンビランプを全車に採用するなど、内外装のデザインも一部を変更している。特に標準モデルでは、バンパーやグリルなど、フロントマスクを大幅に変更。「バンディット」と同形状のサイドスカートや、切削加工をほどこしたツートンカラーのアルミホイールを標準で採用した。
グレードごとの差別化も図られており、デュアルジェットエンジン搭載車にはブルーメッキのフロントグリルとヘッドランプガーニッシュを採用。また標準モデルの最上級グレードである「S」と「S-DJE」には、フロントグリルにLEDイルミネーションを装備している。
一方、インテリアについても標準モデルは大幅に変更。これまでグレーとブラウンの組み合わせだったインパネ、ドアトリムの色をブラックとしたほか、シート表皮にも中央部分に立体的なストライプ柄を取り入れた、ブラック基調のものを新たに採用した。
また、全車共通の変更点としては、ステアリングホイールにスイフトと同じタイプのものを採用。メーターは専用デザインのデュアルジェットエンジン搭載車のものも含め、全車常時自発光式とした。
価格は標準モデルの「ソリオ」が138万2850円~190万500円。ドレスアップモデルの「ソリオ バンディット」が164万6400円~190万3650円。
(webCG)