日産、足まわりを中心に「GT-R」の走りを強化

2013.11.19 自動車ニュース webCG 編集部
「日産GT-R」
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日産、足まわりを中心に「GT-R」の走りを強化

日産自動車は2013年11月19日、「GT-R」にマイナーチェンジを実施し、2014年モデルとして同年12月2日に発売すると発表した。

今回のマイナーチェンジでは、「大人が楽しめる『NISSAN GT-R』」をテーマに足まわりやボディー、エクステリアデザインなどを改良。ステアリング修正が少なくて済む高い安定性と、優れた路面追従性がもたらす上質な乗り心地を実現したという。

具体的な変更点は以下の通り。

■メカニズム

スプリングやフロントスタビライザーのバネ定数、ショックアブソーバーの電子制御などを最適化したほか、リンクブッシュ類の見直しを実施。サスペンションの有効ストロークが増えたことで路面追従性が高まり、路面の荒れたコーナーでもストレスなくアクセルが踏めるようになった。
同時に、微細な振動やロードノイズを抑えることで、乗り心地や快適性を改善。直進安定性の向上によって高速走行にともなうドライバーの疲労を軽減したほか、高いタイヤのグリップ力により、ウエット路でも不安なくブレーキを踏みこめるなど、安心感、信頼感が向上したという。

また、ステアリングの操舵(そうだ)力を、高速走行時のしっかりとした手応えと日常域での扱いやすさの双方に配慮した設定に変更。ブレーキは減速Gとペダル踏力の特性を見直したチューニングにより、特に踏み始めから制動中期にかけて、しっかりとしたリニアな踏み応えが感じられるようになったという。

このほかにも、ボディーについては結合剛性を高めて局部変化を抑えるため、アンダーフロア、特にリアまわりの部品同士の合わせ込みを実施。大きな荷重がかかったときの振動やノイズのキャビンへの伝達を抑制している。

静粛性の改善もはかっており、制振材、吸遮音材を適切に配置することで、エンジンやトランスアクスル、ハイグリップタイヤが発生するノイズの中でも人間が不快に感じる雑味のある音(500Hz以上の音)を抑制。エンジンが発するサウンドをより強く感じられるようにしている。

■デザイン

エクステリアでは、「稲妻の閃光(せんこう)」をイメージしたという新デザインの高効率LEDポジションランプや、同じく新デザインのリアコンビランプに加え、ヘッドランプにも新たにLEDを採用。ボディーカラーには新色の「ゴールドフレークレッドパール」を採用した。

一方インテリアでは、「Premium edition」の専用オプションである「ファッショナブルインテリア」のデザインを大きく変更。カラートリムの使用範囲を、ドアトリム、ドアアームレスト、センターコンソール両サイド、コンソールボックスリッド、ハンドブレーキにまで拡大した。また、ドアトリムのデザインをステッチの入った立体感のあるものに変更したほか、これまでフロントシートのみに採用していたセミアニリン本革を、リアシートにも採用。内装色には新たにアイボリーを追加設定した。

価格は「Pure edition」が905万1000円、「Black edition」が993万3000円、「Premium edition」が1011万1500円。

(webCG)
 

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