フェラーリ、鈴鹿サーキットでイベント開催
2011.12.16 自動車ニュースフェラーリ、「フェラーリ・レーシング・デイズ2012」の開催概要を発表
フェラーリ・ジャパンは2011年12月15日、都内で記者会見を行い、オーナー向けイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ2012」の開催など2012年の活動について発表した。
■2モデルを投入した2011年
フェラーリ・ジャパンのハーバート・アプルロス代表取締役のプレゼンテーションは、2011年の活動報告から始まった。
同社は7月に「フェラーリ・フォー(FF)」、10月には「458スパイダー」をローンチし、ラインナップを拡充。また、コーンズ芝 フェラーリ東京ショールームを9月にリニューアル、12月には札幌サービスセンターをオープン、さらに2012年2月には「エム・オート」(広島)のリニューアルオープンを予定するなど、販売/サービスの面でも充実を図った。
一方、震災の復興支援活動にも積極的な姿勢を見せた。震災から2週間後のF1開幕戦オーストラリアGPでは、フェラーリのF1チーム、スクーデリア・フェラーリがF1マシンのフロントウイングに「ガンバレ!日本」と書かれたステッカーを貼って参戦。7月にはルカ・モンテゼーモロ会長が来日し、「フェラーリ・フォー」の第一号車を被災者支援のためにオークションに出品することを発表。車両落札額やその他寄付金を含め、総額5300万円以上を伊チヴィタヴェッキアの姉妹都市である宮城県石巻市に贈っている。これらの寄付金は、被災した子どもたちの生活をサポートするふたつの「放課後児童クラブ」の設立に充てられたという。
■HELEシステムを全車に搭載
また同社は、今後登場するすべての新型車に「HELE(ハイ・エモーション/ロー・エミッション)システム」を標準装備していくと発表した。HELEシステムは、ストップ&スタート・システム、インテリジェントエンジンファンと燃料ポンプのコントロール、電子エアコンコンプレッサーの変位制御、ギアシフトパターンの最適化などからなるもので、CO2排出量を約10〜25%低減する効果があるとうたわれている。
■イベントではF1マシンのデモランも
フェラーリ・ジャパン最大のオーナー向けイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ2012」の開催も正式に発表された。2012年3月16〜18日の3日間、三重県・鈴鹿サーキットで開催される同イベントは、2010年まで開催されていた「フェラーリ・フェスティバル」に代わるもので、さらに内容の充実が図られるという。
具体的には、「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・アジアパシフィック」が日本で初めて開催されるほか、参加オーナーたちによるエキシビションレース、クラシックカーの展示「フェラーリ・クラシケ」なども予定されている。またスクーデリア・フェラーリのテストドライバーであるマルク・ジュネが特別ゲストとして来日し、F1マシンのデモンストレーションランを行う予定とのこと。
同イベントは、フェラーリオーナー以外の入場も可能で、チケット(グランドスタンド:4000円、未就学児:3000円、パドックパス:3500円)の売り上げの10%が、石巻市に寄付される。
(webCG 曽宮)