スズキ・スイフトEVハイブリッド:シリーズ式HVをスズキ流に提案
2011.12.05 コレはゼッタイ!■【コレはゼッタイ!】スズキ・スイフトEVハイブリッド:シリーズ式HVをスズキ流に提案
「スイフトEVハイブリッド」は、すでに実証実験が行われている「スイフト レンジ・エクステンダー」の改良形である。こういう一見「地味」なショーモデルにこそ、明日のクルマ社会がリアルに映っているものだ。
■堅実さがスズキらしい
人目を引くかわいい「レジーナ」の脇に、ひっそり(!?)といった感じで展示されていた「スイフトEVハイブリッド」。フロントに658ccエンジン、発電機、モーターを搭載。ラゲッジルームにリチウムイオンバッテリーを積む。
基本はEV。家庭用電源(200V)なら1.5時間で満充電に達し、約30km走行可能だという。走行中にバッテリー切れが近づくとエンジンで発電機を回して充電する、いわゆるシリーズ式ハイブリッドである。シボレーがスポーツカールックの「ボルト」で派手に打ち上げた方式を、堅実なハッチバックで提案するところがいかにもスズキらしい、かも。
「EV状態のとき、エンジンと発電機は単なる重荷ですね」と筆者が意地の悪いコメントを発すると、「航続距離を延ばすために重いバッテリーをたくさん積むのと、どちらがいいのかというハナシです」とエンジニアの方。なるほど。まだ開発途上だが、EV状態からエンジンを使う必要が生じた場合に、乗員に違和感を抱かせないようにするのが難しいという。停車時には、発電機を回すエンジンも停止させるという。
テストベッドに「スイフト」を選んだのは、ボディーの大きさが適当だったからとのこと。このシステムを採用した市販車が登場するころには、もしかしたら車種はアルトになっているかもしれない!?
(文=青木禎之/写真=峰昌宏)
-
NEW
開幕まで1週間! ジャパンモビリティショー2025の歩き方
2025.10.22デイリーコラム「ジャパンモビリティショー2025」の開幕が間近に迫っている。広大な会場にたくさんの展示物が並んでいるため、「見逃しがあったら……」と、今から夜も眠れない日々をお過ごしの方もおられるに違いない。ずばりショーの見どころをお伝えしよう。 -
NEW
レクサスLM500h“エグゼクティブ”(4WD/6AT)【試乗記】
2025.10.22試乗記レクサスの高級ミニバン「LM」が2代目への代替わりから2年を待たずしてマイナーチェンジを敢行。メニューの数自体は控えめながら、その乗り味には着実な進化の跡が感じられる。4人乗り仕様“エグゼクティブ”の仕上がりを報告する。 -
NEW
第88回:「ホンダ・プレリュード」を再考する(前編) ―スペシャリティークーペのホントの価値ってなんだ?―
2025.10.22カーデザイン曼荼羅いよいよ販売が開始されたホンダのスペシャリティークーペ「プレリュード」。コンセプトモデルの頃から反転したようにも思える世間の評価の理由とは? クルマ好きはスペシャリティークーペになにを求めているのか? カーデザインの専門家と考えた。 -
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。