日本に導入される海外ブランドのオートバイを集めた「JAIA輸入二輪車試乗会」が、神奈川県・大磯で開催された。会場に並んだ個性豊かな最新モデルの中から、“いま一押し”の17台をチョイス。写真とともに紹介する。(文=工藤考浩/写真=三浦孝明、webCG)

「ハーレーダビッドソン・ストリート750」は、水冷式のVツインエンジンを搭載する、ハーレーダビッドソンのラインナップではコンパクトなモデル。
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「ハーレーダビッドソン・ストリート750」は、水冷式のVツインエンジンを搭載する、ハーレーダビッドソンのラインナップではコンパクトなモデル。
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「ハーレーダビッドソン・ストリート750」に搭載されるエンジンは、「レボリューションX」と呼ばれる新型の749cc水冷V型2気筒SOHC。最大トルク6.0kgmを発生する。水冷式を採用したことにより、ストップ&ゴーをくり返す都市部での走行時でも温度管理がしやすいため、安定した性能が維持されるという。
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「ハーレーダビッドソン・ストリート750」のメインターゲットは「アーバンライダー」。都市部での取り回しのよさを重視して設計されており、フロントエンドのレイク角およびトレイル量は、低速走行時も操縦しやすいように最適化されている。
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「ハーレーダビッドソン・ストリート750」のテールランプはLED式。シート高は709mmと、小柄な女性でも安心して扱えるサイズとなっている。
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「ハーレーダビッドソン・ストリート750」 全長×全幅×全高=2225×820×1060mm/ホイールベース=1535mm/シート高=709mm/重量=230kg/燃料タンク容量=13.1リッター/エンジン:749cc水冷 V型2気筒 SOHC 4バルブ/最大トルク=6.0kgm(58Nm)/3750rpm/価格=85万円
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「ベスパGTS250」は、244ccの4ストローク水冷単気筒エンジンを搭載する、グランツーリスモの名を冠したスクーター。ベスパの特徴であるフロント片持ち式サスペンションには、強化スライディングサスペンション(ESS)を装備する。
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ベスパ伝統のスチールモノコックボディーは「GTS250」にも受け継がれている。クラシカルなデザインながらもポジションランプにはLEDを採用するなど、現代的なエッセンスもちりばめられている。
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「ベスパGTS250」のヘルメットコンパートメントには、小さめのヘルメットであれば2個収納できる。また、USBの給電ポートも備える。なお、写真のクロムラゲッジラックは標準装備、トップボックスはオプションとなる。
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「ベスパGTS250」は、アナログ式スピードメーターのほか、燃料計、オド/トリップメーター、時計などが表示可能な液晶ディスプレイを装備する。
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「ベスパGTS250」 全長×全幅×全高=1930×755×1170mm/ホイールベース=1370mm/シート高=790mm/重量=151kg/燃料タンク容量=9.5リッター/エンジン:244cc 4ストローク水冷単気筒 SOHC 4バルブ/最高出力=21hp(15.7kW)/8500rpm/最大トルク=2.0kgm(19.9Nm)/6750rpm/価格=67万5000円
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「アプリリアRSV4ファクトリーAPRC ABS」はスーパーバイク世界選手権(WSB)のレーサーレプリカモデル。「APRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)」と呼ばれる電子制御システムパッケージを搭載する、ハイパフォーマンスマシンだ。
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「アプリリアRSV4ファクトリーAPRC ABS」は、106hpと9.8kgmを発生する999cc 60度V型4気筒エンジンを搭載。狭角V型エンジンは、エンジンの全長を短く設計することができ、マスの集中化や、ホイールベースに対して長めのスイングアームを装着できるといったメリットをもたらす。
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「アプリリアRSV4ファクトリーAPRC ABS」に搭載される“電子制御パッケージ”「APRC」は、「ATC(アプリリアトラクションコントロール)」「AWC(アプリリアウイリーコントロール)」「ALC(アプリリアローンチコントロール)」「AQS(アプリリアクイックシフト)」で構成されている。AWCは、ウイリーを抑制するのではなく、ウィリーが始まる瞬間や、ウィリーが終わりタイヤが路面に接触する瞬間をも検知して、フロントホイールのリフト量や滑らかな着地を制御するシステム。
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「アプリリアRSV4ファクトリーAPRC ABS」のフロントサスペンションは、43mm径オーリンズレーシング製倒立フォークを採用。ブレーキシステムは、3種類の制御レベル(トラック/スポーツ/レイン)が選択可能なABSを備える。
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「アプリリアRSV4ファクトリーAPRC ABS」 全長×全幅×全高=2040×735×1120mm/ホイールベース=1420mm/シート高=845mm/重量=200kg/燃料タンク容量=18.5リッター/エンジン:999cc 4ストローク水冷V型4気筒 DOHC 4バルブ/最高出力=106hp(78kW)/7000rpm/最大トルク=9.8kgm(96Nm)/7000rpm/価格=253万8000円
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「BMW R1200GS」は、1169cc水平対向2気筒エンジンを搭載する、ツーリングエンデューロモデル。ツーリングエンデューロセグメントでは「世界で最も成功し、最も多くの台数を売り上げた」とされ、このセグメントのベンチマークともいえる一台だ。
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「BMW R1200GS」に搭載されるエンジンは、125psと12.7kgmを発生する1169cc水平対向2気筒で、水冷と空冷を組み合わせた冷却方式が採用される。また、エキゾーストシステムには、最適な性能曲線と迫力あるボクサーサウンドを実現するとうたわれる、電子制御式エキゾーストフラップを装備する。
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「BMW R1200GS」には、セミアクティブサスペンションとなる「ダイナミックESA(電子調整式サスペンション)」が標準で装備される。ダイナミックESAは、フロントとリアに装備されたホイールスプリングストロークセンサーからの信号により、ダンパー設定を路面状況に合わせて自動的に調整する。
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「BMW R1200GS」では、スロットル特性、エンデューロASCとABSの設定、ダイナミックESAの設定を組み合わせた「レイン」「ロード」「ダイナミック」「エンデューロ」「エンデューロ プロ」の5つの走行モードが選択可能だ。
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「BMW R1200GS」 全長×全幅×全高=2205×935×1490mm/ホイールベース=1550mm/シート高=850/870mm(※調節可)/重量=245kg(※空車重量、走行可能状態、燃料満タン時の90%)/燃料タンク容量=約20リッター/エンジン:1169cc空水冷4ストローク水平対向4気筒/最高出力=125ps(92kW)/7750rpm/最大トルク=12.7kgm(125Nm)/6500rpm/価格=224万1000円
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