日産、次世代型タクシーの国内普及に意欲

2015.06.08 自動車ニュース

東京都港区にて、「出発式」に臨む「日産NV200タクシー」。


    東京都港区にて、「出発式」に臨む「日産NV200タクシー」。
    拡大

日産、次世代型タクシーの国内普及に意欲

日産自動車は2015年6月8日、スライドドア式のワゴン型タクシー「NV200タクシー」を正式に発表。あわせて、国内での運用開始を記念する「出発式」を東京都内で開催した。

「NV200タクシー」には、ガソリン車のほか、走行状態により燃料をLPGに切り替える“バイフューエル仕様”もラインナップされる。需要の大部分は後者である。
「NV200タクシー」には、ガソリン車のほか、走行状態により燃料をLPGに切り替える“バイフューエル仕様”もラインナップされる。需要の大部分は後者である。
    拡大
助手席側スライドドアには、乗降性を高める電動式ステップが備わる。
助手席側スライドドアには、乗降性を高める電動式ステップが備わる。
    拡大
「LPGバイフューエル」の荷室。LPGタンクが大きなスペースを占めるものの(写真左側に見えるボックス)、容量はセダンとは段違い。
「LPGバイフューエル」の荷室。LPGタンクが大きなスペースを占めるものの(写真左側に見えるボックス)、容量はセダンとは段違い。
    拡大
星野朝子 日産自動車専務執行役員(写真)は、スキーが趣味。その点でも「『NV200タクシー』のようなクルマを待ち望んでいた」とのこと。
星野朝子 日産自動車専務執行役員(写真)は、スキーが趣味。その点でも「『NV200タクシー』のようなクルマを待ち望んでいた」とのこと。
    拡大
セダン型のタクシーに交じって東京都内の道を走る「NV200タクシー」。
セダン型のタクシーに交じって東京都内の道を走る「NV200タクシー」。
    拡大

■今後の日本で生かせるクルマ

NV200タクシーは、商用バンの「NV200」をベースに開発されたタクシー専用車両。2013年にアメリカ・ニューヨーク市で採用されたのに続き、今回、日本国内でもその運用が始められた。
国内におけるNV200ベースのタクシーは、これまでも「車いす固定装置付きの『NV200バネットタクシー(ユニバーサルデザイン仕様)』」として存在したものの、“標準タイプ”は初登場。今後は「グローバルタクシー」のコンセプトのもと、一段と普及が促進されることになる。

パワーユニットは、1.6リッターのガソリンエンジンと、ガソリンとLPGの両方を燃料として使える「LPGバイフューエル」がラインナップされる。日産によれば、今回のキックオフと同時に営業を始めるのは130台ほどで、その9割を運用コストの面で有利なLPGバイフューエルが占めるという。

NV200タクシーのセリングポイントは、セダンの「セドリック」をベースとした従来型タクシーに勝る居住性と積載能力だ。
後席のニールームは、セドリック比で+139mm。肩位置の室内幅も同+71mmのスペースが確保される。荷室は、LPGタンクが大きなスペースを占めるLPGバイフューエルでも、乗車定員4人分のスーツケースを載せられる大容量。FF車ならではのフラットなフロアや大開口のスライドドア、電動収納式のドアステップがもたらす乗降性のよさも、セダンにはないメリットとされている。

発表の舞台となった東京タワーの敷地内には、NV200タクシーの運用を決めているタクシー会社の代表も来場。各社のオリジナルカラーをまとった35台のNV200タクシーを交えて、「出発式」が行われた。
会場では、各社を代表して日本交通の川鍋一郎 代表取締役社長があいさつ。「NV200タクシーは極めて優れた能力を持っているが、タクシーはセダン型という先入観のあるお客さまには、まだなじみがない。これから乗務員とともに、盛り上げていきたい」などと、その普及に意欲をみせた。

同席した日産の星野朝子 専務執行役員も、「NV200タクシーは、国内の少子高齢化や、増加傾向にある外国人旅行者に応えられるクルマ。2020年の東京オリンピックにおいても、大荷物を抱えた海外からのお客さまを“おもてなし”する存在になるはずです」などと、力強くコメントした。
星野専務によれば、NV200タクシーに対するニーズは、そのほとんどが東京都内。ただし、京都から問い合わせがあるなど、他地域に広がる動きも見られる。今のところEV仕様の販売計画はないものの、今後の展開次第では、可能性もゼロではないという。

(webCG 関)

関連キーワード:
NV200バネット, 日産, 自動車ニュース

日産 NV200バネット の中古車
あなたにおすすめの記事
関連記事
  • 日産NV200バネット(FF/4AT)【試乗記】 2009.6.3 試乗記 日産NV200バネット(FF/4AT)
    ……186万3750円


    2009年5月に発表された「NV200バネット」。その特徴は、かなり個性的なデザインと、抜群の機能性がマッチしていること。クルマを道具として使い倒したいユーザー必見のニューモデルだ。
  • 日産NV200ニューヨークタクシー 2012.5.30 画像・写真 2013年10月から運行を開始する「日産NV200ニューヨークタクシー」が国内でお披露目された。
  • 「日産NV200バネット ワゴン」に新グレード 2014.9.3 自動車ニュース 日産が「NV200バネット ワゴン」の仕様を変更。上級グレードを追加設定した。
  • 各社がそろってライバル視 「ホンダN-BOX」はどこがどうスゴイのか!? 2020.3.11 デイリーコラム 2019年も売れに売れ、登録車を含めても3年連続で国内販売台数首位だった「ホンダN-BOX」。とはいえ、他社の軽スーパーハイトワゴンも新世代へと移行し、スペック上の差がそれほどあるとは思えない。それでもN-BOXばかりが売れるのはなぜなのだろうか。
  • 「日産セレナ」に車中泊用収納ベッドを備えた「マルチベッド」が登場 2020.2.10 自動車ニュース 日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは2020年2月10日、ミニバン「日産セレナ」に車中泊仕様の「マルチベッド」を設定し、販売を開始した。あわせて「NV200バネット」の車中泊仕様「マルチベッドワゴン」を一部改良し、同年1月31日に発売したと発表した。
ホームへ戻る