録音スタジオ技術がクルマで生きる

この高解像度な音源を聴くには当然、再生機側もハイレゾ音源に対応していなければならない。そして、それに対応しているのがケンウッド彩速ナビの最上位モデル「MDV-Z702」と「MDV-Z702W」である。Z702が再生できるのは、サンプリング周波数が最大192kHzまで、量子化ビット数24bitのハイレゾ音源。当然、96kHz/24bitの音源も再生可能だ。音源の形式はWAVとFLACに対応している。

とはいえ、ハイレゾ音源なんか持っていないという人も多いと思う。ハイレゾ音源のタイトル数が増えているとはいえ、多くは旧譜で、新譜が必ずハイレゾで出るわけではない。まだまだ一部のオーディオ好きやアニソン(アニメソング)好きが声を上げているような状況だ。

が、ケンウッドZ702はCDや地デジ、DVD、iPhone/iPod等の非ハイレゾのデジタル音源からFM/AMラジオのアナログ音源まで、すべてをいったん192kHz/32bitのデジタルデータに変換したのち、音楽信号に変換するという手法をとっている。また、ビクタースタジオで培われた高音質テクノロジー「K2テクノロジー」を搭載。ビット拡張と周波数帯域拡張、波形補正を行い、音楽の録音時に失われた信号成分を補完するこの技術によって、ハイレゾ音源だけではなく、CDやMP3などの非ハイレゾ音源もマスター音源に近いクオリティーで再現できるのだ。

イコライザーは13バンド。音楽ジャンルに合わせた6つのプリセットモードのほか、ユーザー独自の調整をメモリーできるユーザープリセットも可能。
イコライザーは13バンド。音楽ジャンルに合わせた6つのプリセットモードのほか、ユーザー独自の調整をメモリーできるユーザープリセットも可能。 拡大
外部アンプを加えたときに内蔵アンプの電源をオフできるなど高音質化にこだわった設計。K2テクノロジーをオフできるボタンも用意する。
外部アンプを加えたときに内蔵アンプの電源をオフできるなど高音質化にこだわった設計。K2テクノロジーをオフできるボタンも用意する。 拡大
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