トヨタが2016年のモータースポーツ活動計画発表
2016.02.04 自動車ニュース![]() |
トヨタが2016年のモータースポーツ活動計画を発表
トヨタ自動車は2016年2月4日、同年のモータースポーツ活動計画を発表した。
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■2017年のWRC参戦に向けた準備も
2015年4月に「TOYOTA Racing」「LEXUS Racing」「GAZOO Racing」を通じて取り組んできたモータースポーツ活動をGAZOO Racingに一本化したトヨタ。今回の発表会では、伊勢清貴専務が「もっといいクルマづくりに向けたトヨタの原動力にしたい」とモータースポーツ挑戦の意義を強調するとともに、新しい「TOYOTA GAZOO Racing」のロゴと、新たに白、黒、赤のカラーリングでデザインが統一された各カテゴリーの競技車両をお披露目した。
また、2017年からの参戦を予定している「世界ラリー選手権(WRC)」については、チームの代表を務めるトミ・マキネン氏と、トヨタ自動車の嵯峨宏英専務、トヨタモータースポーツGmbH(TMG)の佐藤俊男社長によるトークショーを実施。競技車両の開発状況について「3月の車両試験開始に向けて、そろそろエンジンが完成する」と述べるとともに、「すぐに勝てるかは分からないけれど、勝ってトヨタを示したい。日本を示したい。やるからには日本を背負う覚悟でやる」(嵯峨専務)と抱負を述べた。
なお、今回の発表会では、脇阪寿一氏がSUPER GT GT500クラスのドライバーを引退し、新たにチーム・ルマンの監督に就任することも発表された。長年にわたりトヨタのエースドライバーとして活躍してきた脇阪氏には、当日風邪で欠席していた豊田章男社長からの「15年間トヨタの仲間として活躍してくださり、本当にありがとうございました」というメッセージと、花束が贈られた。
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■国内外のさまざまなカテゴリーに挑戦
今年、トヨタは「FIA世界耐久選手権(WEC)」「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」「全日本ラリー選手権」にチーム名「TOYOTA GAZOO Racing」で参戦。WECには新しいハイブリッドシステムを搭載した新型車「TS050 HYBRID」を投入するとともに、ドライバーには新たに元F1レーサーの小林可夢偉選手を起用し、年間タイトルの奪還とルマン24時間耐久レースでの初優勝を目指す。また、今年で参戦10年目となるニュルブルクリンク24時間耐久レースには、「レクサスRC」「トヨタC-HRレーシング」「レクサスRC F」の3台体制で挑む。
米国では、2015年にカイル・ブッシュ選手がドライバーズチャンピオンを獲得した「NASCAR」(ナスカー)に引き続き参戦するほか、南米で開催される「ダカールラリー」に参戦するトヨタ車体を継続して支援。国内では今年も「SUPER GT」「スーパーフォーミュラ」「スーパー耐久」に参戦し、SUPER GTでは各タイトルの奪還を目指すと発表した。
このほかにも、若手ドライバー育成プログラムの「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム」や「TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)」を継続して実施。ユーザーが参加して楽しむ「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ」なども引き続き行われるという。
(webCG)