アウディRS 3スポーツバック
2016.08.18 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回はいつもとは趣向を変えて「アウディRS 3スポーツバック」のサーキット試乗をお届けする。限界走行で見えてきたRS 3の魅力とは?タイヤに異議あり!
筑波サーキットのメインストレートを、真っ赤なアウディRS 3スポーツバックが勇ましい排気音とともに駆け抜けていった。ラップタイムは1分6秒5。想像していた通り、なかなかの俊足だ。「RS」を名乗るスペシャルなアウディだけのことはある。
しかし、運転席から降りてきた谷口の表情は必ずしも晴れ晴れしくなかった。「ここさえ解決すれば、RS 3はもっと速くなるのに」と言いたげなのだ。
「このクルマのエンジンは、2.5リッターの直列5気筒ターボでしたよね。ものすごくパワフルとまでは思わないけれど、トルクも十分にあって悪くありません。でも、トランスミッションには不満がありますね。コンピューターの設定がオーバーレブに対して慎重すぎるのか、けっこう早い段階でシフトダウンを受け付けなくなる。ギアを落としたくても落ちてくれないから、ややもすると1コーナーに高いギアのまま進入してしまう、なんてことになりかねないんですよ」
そして、タイヤにも注文があるようだ。試乗車は欧州のスポーツタイヤの定番「ピレリPゼロ」を履いていた。
「例えばね、RS 3のブレーキ自体はいいと思うんです。でも、サーキットではタイヤの絶対的なグリップが足りず、自分が期待するように止まってはくれない。つまり、ブレーキの性能を使い切れていない、という状況に陥っていますね」
ハンドリングにしても、現状ではアンダーステアの傾向が強いという。
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