トヨタとダイハツ、新興国小型車カンパニーを設置

2016.10.04 自動車ニュース webCG 編集部

トヨタ自動車とダイハツ工業は2016年10月4日、今後の新興国小型車事業の強化に向け、両社の役割分担を決めたと発表した。2017年1月をめどに、ダイハツを主体として新興国小型車の企画から生産準備までを担う新組織「新興国小型車カンパニー(仮称)」の設置を進める。

新組織は、「成長が見込まれる一方で、競争が激化する新興国市場において、ダイハツの良品廉価なモノづくりをベースとした競争力のある商品を展開する」ことを目的としており、新興国向け小型車の開発・調達・生産準備の役割をダイハツに一本化。トヨタはこれを知見・リソースの面からサポートすることで、事業展開を推進させる。商品企画、事業企画については両社が一体となって策定・共有。生産については両社の既存拠点を相互に有効活用するという。

トヨタの寺師茂樹副社長は、「このカンパニーの設置を機に、トヨタはダイハツの競争力について根底から学び、自らの仕事のやり方を変えていく」と語り、ダイハツの三井正則社長は、「軽で培ってきたノウハウをさらに発展させ、トヨタグループの軽自動車から新興国小型車までをダイハツがけん引する。このカンパニーをダイハツとしても大きな成長の機会と捉えている。なお、本件とは別に、ダイハツが主体となりダイハツブランドの発展にも引き続き取り組むことを、本日両社で確認した」とコメントしている。

(webCG)

写真は2016年1月29日、トヨタ自動車とダイハツ工業が「株式交換によるダイハツの完全子会社化」についての合意を発表した際のもの。左はトヨタ自動車の豊田章男社長で、右はダイハツ工業の三井正則社長。
写真は2016年1月29日、トヨタ自動車とダイハツ工業が「株式交換によるダイハツの完全子会社化」についての合意を発表した際のもの。左はトヨタ自動車の豊田章男社長で、右はダイハツ工業の三井正則社長。 拡大

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