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第43回:フェラーリ様って凄い……

2017.05.30 カーマニア人間国宝への道

3台目の「328」を購入

これまでディーゼルのことを延々と書き連ね、スーパー節約号こと「ランチア・デルタ1.6マルチジェット」の後継マシンの選定を鋭意進めてまいった不肖わたくしでございますが、このたび別のガソリン車を購入いたしましたので、そちらの方はしばらくペンディングすることにしました。

別のガソリン車の名前は、「フェラーリ328GTS」です。

86年式で走行4万5000kmのヨーロッパ仕様(並行輸入もの)。お値段はコミコミ980万円。少し前までもうちょっと相場が高かったので、1200万までは覚悟していたんだけど、微妙に値下がりしたようでラッキーでした。

といっても、長期スパンで見ると、人気のネオクラシックである328の値上がりはかなりのものだ。

実はわたくし、328を買うのはこれが3台目なのですが、9年前に買った「328GTB」(日本仕様)はコミコミ598万円。購入1カ月後に「328GTS」(ヨーロッパ仕様)に買い替えた際は、追い金なしの素取っ替え。つまり本体価格500万円くらいか?(正確には不明)。GTS同士で比べると、9年前の2倍近いのです。

やっぱカーマニアとして、ドーンと値上がりしたクルマを買うのは悔しいもんだ。賢く安く買うのがカーマニアの誇りみたいなところがあるので。

それでも私が「1200万円も覚悟」などというお大尽(だいじん)な態度で328に接することができたのは、高価な下取り車があったからです。その名は「フェラーリ458イタリア」です。 

筆者の愛車、スーパー節約号こと「ランチア・デルタ1.6マルチジェット」。(写真=池之平昌信)
筆者の愛車、スーパー節約号こと「ランチア・デルタ1.6マルチジェット」。(写真=池之平昌信)拡大
新たに購入した「フェラーリ328GTS」のお値段は諸経費込みで980万円なり。(写真=池之平昌信)
新たに購入した「フェラーリ328GTS」のお値段は諸経費込みで980万円なり。(写真=池之平昌信)拡大
筆者にとって初めての「328」となった、「フェラーリ328GTB」(日本仕様)。
筆者にとって初めての「328」となった、「フェラーリ328GTB」(日本仕様)。拡大
筆者にとって2台目の「328」となった、「フェラーリ328GTS」(ヨーロッパ仕様)。(写真=池之平昌信)
筆者にとって2台目の「328」となった、「フェラーリ328GTS」(ヨーロッパ仕様)。(写真=池之平昌信)拡大

実は“お買い物系”カーマニア

愛して愛して愛し抜き、「一生乗る!」と何度も断言しつつ約5年間を過ごした458イタリア。5年前にお支払いした総額は2580万円でした。うち900万円は「512TR」の下取りで、680万円はその前に乗ってた「ランボルギーニ・カウンタック アニバーサリー」との差額400万円+貯金で、残り1000万円がローンでした。節約を重ねることでローンの繰り上げ返済は完了済みでした。

その458イタリアの下取り額は、おいくらマンエンだったのか?

私がまずお金の話を書いたのは、カーマニアはしょせん「お買い物趣味」だと思うからです。いやもちろん、そうじゃない方もいらっしゃいますね。クルマを自らレストアするとか、サーキットを攻めるとか、ロングドライブするとか、ひたすら洗車するとか、痛車にするとか、カーマニアにもいろんな方向性がある。鉄道マニアにいろんな分野があるのと同じで。

でも私は、クルマを買うのがメインのカーマニアなのです。「次は何を買おうかな~。どういうステキな生活が待ってるかな~」と妄想を膨らませて楽しむのです。文字で書くとまるでバカで、自分でも悲しくなるけれど、真実なので仕方ない。

つまり、趣味の中核がカネ勘定! 買うクルマがおいくらで、下取りがおいくらで、追い金をどうやって工面するか。それがキモなんだよぉぉぉぉぉ~!

5年前に「フェラーリ458イタリア」を支払総額2580万円で購入!(写真=池之平昌信)
5年前に「フェラーリ458イタリア」を支払総額2580万円で購入!(写真=池之平昌信)拡大
「512TR」を下取りに出し、1000万円のローンを組むことに。筆者の隣は、“エノテン”こと、中古フェラーリ専門店コーナーストーンズの榎本社長。
「512TR」を下取りに出し、1000万円のローンを組むことに。筆者の隣は、“エノテン”こと、中古フェラーリ専門店コーナーストーンズの榎本社長。拡大
クルマに1000万円のローンを組む。まさに、男の決断!
クルマに1000万円のローンを組む。まさに、男の決断!拡大

フェラーリはやっぱり凄い

で、458イタリアの下取り額はというと、2200万円でした。

買った時は走行8000kmで、売った時は1万9000km。約5年間で1万1000km乗らせていただいて、値落ちは380万円。2580万円には諸経費が入ってるので、本体だけを見れば200万円くらいっきゃ下がってない! ずーっとお世話になってる“エノテン”こと榎本社長の中古フェラーリ専門店コーナーストーンズは、常に総額表示のみで内訳がわかんないので(スーパーなお店です。ウフフ~)、車両本体の正確な金額は不明だけど、とにかく私が負担したのは380万円のみ。年間80万円も償却してないじゃんか!

フェラーリ様って凄(すご)い。

これまでもフェラーリ様の凄さには日々感動してまいりましたが、売買の時に最高潮に感動します。あんな凄いクルマに5年間乗らせていただいて、年間たったの80万円しか下がらなかったんだから。今の「スカイライン」を買うのと同じくらいっしょ? ならフェラーリ買わずにスカイライン買うヤツはバカ! 真剣にそう思うのです。

ここで読者の皆さまは、あることに気づかれたと思います。

「458の下取りが2200万円で、328が980万円。つまり、1220万円も戻ってきたってことかいや!?」

その通りです。私は希代の名車・フェラーリ328GTSを手にしながら、同時に1220万円もらってしまったのです! ウヒョ~! これだからカーマニアはやめられまへんなウヒヒヒヒ~~~~~!!

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信/編集=大沢 遼)
 

「458イタリア」のイグニッションキー。節約によって2580万円の458イタリアもゲットできるということを大乗フェラーリ教の開祖自ら証明した。
「458イタリア」のイグニッションキー。節約によって2580万円の458イタリアもゲットできるということを大乗フェラーリ教の開祖自ら証明した。拡大
「328GTS」の前で、“エノテン”とともに大勝利(!?)のポーズ。(写真=池之平昌信)
「328GTS」の前で、“エノテン”とともに大勝利(!?)のポーズ。(写真=池之平昌信)拡大
「さらば、458イタリア」
「さらば、458イタリア」拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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