東洋ゴムが空気のいらないタイヤを発表

2017.09.08 自動車ニュース
東洋ゴムのコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」。
東洋ゴムのコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」。拡大

東洋ゴム工業は2017年9月8日、空気の充填(じゅうてん)が不要なコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」を開発したと発表した。

 
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東洋ゴムでは「空気充填を不要としながらもタイヤの基本性能を担保する」という新しい概念をテーマとして、2006年にエアレスタイヤの開発に着手。2012年には自動車技術の展示会「人とクルマのテクノロジー展2012」に試作モデルを参考出品している。

今回のノアイアでは、過去の試作モデルからタイヤ構造を抜本的に変革し、複数の性能指標を飛躍的に向上させることに成功。実用レベルでの走行を可能にしたという。

ノアイアは高剛性の特殊な樹脂スポークでタイヤとしての基本構造を構成し、荷重を支持する力を確保。トレッド部分には通常のタイヤと同様にゴムを使用して、「走る、曲がる、止まる」といったタイヤの基本性能を成立させている。また、樹脂スポークとトレッドゴムの間の外径リングの部分にCFRP(炭素繊維強化樹脂)を配することで、スポークにかかる荷重を低減している。

スポークの構造については、過去の試作モデルで採用していた楕円(だえん)形から、タイヤのイン側とアウト側を交互に交差させるX字型に変更し、耐久力を向上させている。スポーク本数も過去のモデルから倍増の100ピッチとしたことで、静粛性の向上を図った。

また、耐久力は東洋ゴムの空気入りタイヤの法規相当条件を大幅にクリアするレベルに達しており、過去の試作モデルと比べると8倍以上の向上をみているという。

タイヤの転がりやすさを表す転がり抵抗値は、過去の試作モデル比で2分の1以下に低減し、市販製品と比べても25%の良化を実現。ぬれた路面でのブレーキ性能を示すウエット制動距離は市販製品比で4%短縮と、優れた環境性能と安全性能も手にしている。

同社のタイヤ評価開発部の実車評価ドライバーによる実車走行フィーリングテストでは、車内音と乗り心地に課題を残すものの、過半の評価指標で空気入りの市販タイヤに近づく進化がなされたいう結果が得られたとのこと。

東洋ゴムではEVやコンパクトカーなどの未来型モビリティーが市場の一角を形成する社会を想定した場合、メンテナンスフリータイヤのニーズはさらに高まると予測しており、今後も研究・技術開発を進める考えだ。

(webCG)

 

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