【東京モーターショー2017】ダイハツ、「DNGA」がかなえる未来の商品ラインナップを提案
2017.10.26 自動車ニュース![]() |
2017年10月25日に開幕した第45回東京モーターショーに、ダイハツは乗用車、商用車問わず多数のコンセプトカーを出展。そこではダイハツの新しいクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」が実現した後の、商品ラインナップが提案されていた。
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4台のコンセプトカーに込められた思い
今年3月で創立110周年を迎えたダイハツは、新たなブランドスローガンとして「Light you up ~らしく、ともに、軽やかに~」を掲げている。ショーでの出展テーマも同様とし、顧客ひとりひとりを照らし、輝いたライフスタイルと軽やかな気持ちを届けたいとの思いを込めたコンセプトカーを提案したという。
そこで表現されたのは、ダイハツが目指す新たなクルマづくり「DNGA」が実現した後の、未来の商品ラインナップ。軽自動車からコンパクトカーまで幅広いバリエーションが用意されている。まずは、ワールドプレミアされた4台から紹介していきたい。
「DN PRO CARGO(ディーエヌ プロカーゴ)」は、軽自動車サイズの商用EVで、さまざまな用途に使えた初代「ミゼット」のフレキシビリティーを現代的に解釈し、オマージュしたもの。誰でも乗り降りしやすい低床フラットフロアと、室内高1600mmでウオークスルー可能な広々キャビンを備える。しかもキャビンは、ユーザーの業種や用途に合わせて、さまざまに変化させることができるという。
「DN COMPAGNO(ディーエヌ コンパーノ)」は、ダイハツ初の乗用四輪車である「コンパーノ」をモチーフとしたコンパクト4ドアクーペ。ネオクラシックなスタイルとクーペのように前席の快適性を優先したキャビンが特徴で、インテリアはスポーティーかつ上質感のあるものとなっていた。パワートレインは1リッターターボ、もしくは1.2リッターエンジン+ハイブリッドが想定されている。
「DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)」は、将来の「タント」を思わせるトールワゴンタイプの軽自動車。忙しいママを支える新たなクルマとして開発されており、ハンズフリー機能付きのBピラーイン大開口前後スライドドアや、助手席チップアップシートによる室内ウオークスルーなどを採用している。前席パノラマビューなどによる使い勝手の良さもウリだ。パワートレインは、660㏄のガソリンエンジンとのこと。
「DN TREC(ディーエヌ トレック)」は、日常使いから遊びまで、オールマイティーに使える小型クロスオーバーSUV。アクティブ、ファン、タフをテーマにした上質でコンパクトなスタイリングとインテリアが特徴となっている。パワートレインは、1.2リッターエンジン+ハイブリッドか、1リッターターボの搭載を可能としている。
これらの他にも、参考出展車としては今回が日本初公開となる「DN MULTISIX(ディーエヌ マルチシックス)」が展示されている。コンパクトながら3列シートを備えたスタイリッシュなミニバンで、2列目シートをウオークスルー仕様とすることで3列目シートの機能性を高めている。パワートレインは1.5リッターガソリンエンジンだ。
まずは運転支援システムのさらなる普及から
プレスカンファレンスに登壇した奥平総一郎社長は、「DNGAの開発には、昨今注目が高まるEVや自動運転などの先進技術も含まれる」と明言。「先進技術をみんなのものに」をキーワードに、ダイハツが軽自動車で初めて実現した衝突回避支援システム「スマートアシスト」のように、役立つ先進技術を手ごろな価格で提供し、普及させていくとした。
まずは「今すぐできることから」という姿勢から、年内に商用車「ハイゼット カーゴ」に「スマートアシストIII」を搭載。これを皮切りに、商用車にも本格的に“スマアシ”を展開していくことを明らかにした。先進安全装備付きのダイハツ車の普及は、さらに広範に進んでいくことになりそうだ。
(文と写真=大音安弘)
