日産とDeNAが“無人タクシー”の実証実験を開始

2018.02.23 自動車ニュース
「イージーライド」の実証実験に用いられる「日産リーフ」。
「イージーライド」の実証実験に用いられる「日産リーフ」。拡大

日産自動車とディー・エヌ・エー(DeNA)は2018年2月23日、無人運転車両を活用した、共同開発中の新たな交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を、同年3月5日に開始すると発表した。

無人運転に備えて、多くのセンサー類が加えられている。ちなみに運転支援システム「プロパイロット」の名称はコンシューマー向け製品のもので、「イージーライド」のようなサービスには用いないそうだ。
無人運転に備えて、多くのセンサー類が加えられている。ちなみに運転支援システム「プロパイロット」の名称はコンシューマー向け製品のもので、「イージーライド」のようなサービスには用いないそうだ。拡大
遠隔管制センターでは、車両を俯瞰(ふかん)したような画面(写真左)や、車内の様子(同右下)などを高精細な映像で確認できる。
遠隔管制センターでは、車両を俯瞰(ふかん)したような画面(写真左)や、車内の様子(同右下)などを高精細な映像で確認できる。拡大
こちらも遠隔管制センターに映される映像。どの車両がどこを走行しているのかを、リアルタイムで確認できる。
こちらも遠隔管制センターに映される映像。どの車両がどこを走行しているのかを、リアルタイムで確認できる。拡大
スマートフォン用専用アプリの操作画面で「パンケーキ食べたい」と検索したところ。近隣のお店などが行き先候補として表示される。
スマートフォン用専用アプリの操作画面で「パンケーキ食べたい」と検索したところ。近隣のお店などが行き先候補として表示される。拡大
多くの記者に見守られる中、日産グローバル本社を出て行く実験車両。運転席にはステアリングから両手を放したスタッフが乗車していた。
多くの記者に見守られる中、日産グローバル本社を出て行く実験車両。運転席にはステアリングから両手を放したスタッフが乗車していた。拡大

2020年台早期の本格稼働を目指す

イージーライドとは、「もっと自由な移動を」をコンセプトに開発中の新たな交通サービスである。ユーザーがスマートフォンの専用アプリを介して配車を依頼すると、自動運転機能を備えた無人車両が迎えにきてくれる仕組みで、既存のタクシーのように利用することができる。

ユーザーは行きたい場所を指定する以外にも、「やりたいこと」「食べたいもの」といった目的による行き先検索も可能で、スマートフォンの画面に表示されたおすすめの場所から目的地を選択できる。また、走行中は近隣のおすすめスポットや最新のイベント情報などが車載の端末に表示されるほか、そうした場所で使えるクーポンなども提供される。

ユーザーの安全性を考慮して、車両の位置や状態をリアルタイムで把握できる遠隔管制センターが設置される。

日産とDeNAは、イージーライドの普及によって、交通事故の減少や公共支出の改善、過疎地域や運送業界でのドライバー不足改善などが見込めるとしており、今回の実証実験段階を経て、地域などを限定してサービスを開始。2020年代の早い時期に本格サービス開始を目指す。

実証実験は神奈川県横浜市のみなとみらい地区で、3月5日から18日にかけて実施。日産グローバル本社から横浜ワールドポーターズまでの約4.5kmの区間を往復する。車両は先代「日産リーフ」に改良を加えたもので、無人運転に備えて全13台のカメラと前後3基ずつのレーザースキャナー、1基のミリ波レーダー、そして高精細マップを搭載。一般応募によって集められた約300組のモニターが実験に参加する。無人運転を基本とするが、万が一に備えて運転席にはスタッフが同乗する。

発表会では、日産の西川廣人(さいかわひろと)代表取締役兼最高経営責任者が登壇。イージーライドは、本業である自動車製造に加えてより多くの方にモビリティーサービスを提供できるチャンスだと語り、今回の実験では、(モニターに)実際に体感してもらうことと同時に、周囲の方に見てもらうことも重視しているとした。

続いてあいさつに立ったDeNAの守安 功代表取締役兼CEOは、同社はサービスやプラットフォームの開発といったサービスレイヤーにフォーカスしていくことを強調。イージーライドの普及には、車両の開発などを手がける日産とのパートナーシップが必要不可欠であると述べた。

(webCG)

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