BMW、新型「6シリーズクーペ」の受注開始
2011.08.05 自動車ニュースBMWジャパン、新型「6シリーズクーペ」の受注開始
BMWジャパンは2011年8月5日、新型「BMW6シリーズクーペ」の注文受け付けを同日開始すると発表した。
3代目となる現行「6シリーズ」は、カブリオレが先行して発売され、クーペは後を追ってのリリースとなった。欧州では2011年3月に発表されている。
日本導入グレードは「640iクーペ」と「650iクーペ」の2種で、パワートレインやシャシーは基本的に発売済みの「6シリーズカブリオレ」と同じである。
6シリーズクーペのディメンションは全長×全幅×全高=4895×1895×1370mmで、ルーフ形状の違いにより、カブリオレより5mm背が高い。ホイールベースは2855mm。
搭載されるエンジンはカブリオレと同ユニットで、「640iクーペ」には3リッター直6DOHC直噴ターボ(320ps/5800rpm、45.9kgm/1300-4500rpm)を、「650iクーペ」には4.4リッターV8DOHC直噴ツインターボ(407ps/5500rpm、61.2kgm/1750-4500rpm)をそれぞれ採用。いずれも8段のオートマチックトランスミッション(シフトパドル付き)を介して、後輪を駆動する。
走行速度に応じて後輪の操舵(そうだ)角を変化させる「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」や、走行シーンに合わせてエンジンレスポンスやシフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の設定などを任意に変更できる「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」は標準装備される。
さらに電子制御の無段階可変ダンパーと電子制御のアクティブスタビライザーを統合制御する「アダプティブドライブ」も採用する(「650iクーペ」に標準、「640iクーペ」にオプション)。
「640iクーペ」については、エンジン・オート・スタート/ストップ機能を始めとするエコ装備の充実もセリングポイント。特に、ドライビング・パフォーマンス・コントロールで設定できる「ECO PRO(エコ・プロ)」モードはBMWで初採用となるもので、シフトプログラムや出力特性の最適化、エアコンやシートヒーターの制御などで、燃料消費量を最大20%低減するというものだ。
HDDナビゲーションシステムや電動フロントシート、パークディスタンスコントロールなどの快適装備は標準で採用。バング&オルフセンハイエンドサラウンドサウンドシステムもオプションで選べる。
よりスポーティなスタイリングを好む向きには、M社が開発した専用装備をセットにした「M Sportパッケージ」を用意。Mエアロダイナミクスパッケージと19インチMライトアロイホイール、サイドウィンドウモールなどで外観を飾るほか、インテリアはスポーツシート、アルカンターラ/ナッパレザーコンビネーションインテリア、アルミニウムヘキサゴンインテリアトリムなどでスポーティに演出される。
価格は「640iクーペ」が933万円で、「650iクーペ」が1235万円。ハンドル位置は前者が右、後者は左右両方を選択できる。デリバリー開始は2011年10月末頃の予定。
(webCG 本諏訪)