ホンダ、子供対象の交通安全教室を開催
2011.08.03 自動車ニュースホンダ、子供対象の交通安全教室を開催
本田技研工業は2011年8月2日、同社の社会活動・安全運転普及活動に関するメディア向けの説明会を開催。子供を対象とした交通安全教育プログラムの紹介などを行った。
■“手渡し”で安全を
「安全なくして生産なし」とは、本田技研工業の創業者、本田宗一郎氏の言葉。顧客の安全を守ることは社会的責任として当然の企業活動であるとし、1960年に「道路交通法」が制定されるや、その10年後には社長直轄の組織として「安全運転普及本部」を設置するなど、早期から安全運転の普及に努めてきている。これは日本国内のみならず、海外においても同様だ。
交通事故の原因には、大きく分けて「人」「車」「環境」の三要素があるが、事故の約95%が「人」に起因するものであるという。このことからホンダではハード面(自動車の安全装備など)とともに、ソフト面(運転者の知識や技術など)、つまり「人」に焦点をあてた活動にも力を入れることで、より豊かなモビリティ社会の実現を目指している。
運転者だけでなく、幼児・子供から高齢者までの「交通社会への参加者」全体に向けてアプローチしているのも特徴である。
そしてここでホンダが意識していることは「手渡しの安全活動」である。
四輪販売店では安全運転講習会やドライビングスクールを開催。二輪販売店では「ライディングアドバイザー」を設置し、安全走行のアドバイスを行うなど、顧客に最も近いところで安全運転の普及を図っている。
さらに全国7カ所に交通教育センターを持ち、企業や学校、個人向けの研修やスクールなどを開いており、ホンダが工場を持つ栃木、埼玉、浜松、鈴鹿、熊本を拠点とした、各地域に根付いた交通安全普及活動も活発に行っているという。
説明会当日の8月2日には、子供を対象とした交通安全教育プログラム「あやとりぃ ひよこ編」が東京・青山のHondaウェルカムプラザ青山で開かれた。これは幼児から小学校低学年を対象にした交通安全教室で、サイレンなどの交通環境音や信号機の理解、必ず止まる・見るなどの、交通安全の基本を教えるという内容になっている。
ここでももちろんインストラクターが付き添い、動作や意味などを“手渡し”で教えていた。
(webCG 本諏訪)