サッカー選手の吉田麻也がランドローバーの新アンバサダーに
2018.07.24 自動車ニュース![]() |
サッカーロシアワールドカップの興奮も冷めやらぬ中、東京・銀座の「JAGUAR LAND ROVER STUDIO」に日本代表のセンターバック吉田麻也選手がやってきた。ピッチで屈強な選手たちを相手に戦っていた姿が記憶に残るが、この日はピシッとしたスーツに身を包んでいる。ランドローバーの新アンバサダー就任式典に登場したのだ。
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まずジャガー・ランドローバー・ジャパンのマグナス・ハンソン社長が登壇し、吉田選手をアンバサダーに指名した理由を説明した。
「ワールドカップでの活躍は、あらためて語る必要はないでしょう。プレミアリーグも今年で7年目となり、日本人として初めて100試合以上の出場を果たしています。日英の架け橋といってもいい存在になりました。吉田選手は限界を設けずにチャレンジを続けています。常に高みを目指す姿勢、ネバーギブアップの精神は、“Above & Beyond”というランドローバーのフィロソフィーと同じなのです」
ハンソン社長は吉田選手を壇上に招き上げ、「Welcome to Land Rover Family!」と声をかけながらビッグキーを手渡した。吉田選手は「レンジローバー」を受け取り、アンバサダーとしてブランドの魅力を発信していくことになる。
ワールドカップから間もないとあって、取材陣の興味はあの激闘の裏側に集中した。聞き手として現れたのは、サッカー解説者の北澤 豪氏。吉田選手にワールドカップを戦った感想を聞いた。
「最低限の目標である予選突破はできましたが、自分ではその次を目指していたので悔しさのほうが大きいですね。だから、成田空港に帰ってきて温かく迎えられたのは驚きでした。でも、もちろんおめでとうと言ってもらえるのはうれしいですよ」
帰国した日には選手とスタッフで焼き肉パーティーを開き、大いに飲み、笑い、涙したという。喜びとともに悔しさも分かち合ったのだ。
「2対0になり、心のどこかでこのままでOKと思ってしまったのかもしれません。フェライニに決められた時も、ルカクをマークしていて彼がフリーになったのは見えたんですが……。やはり、レンジローバーのように走り続けなければいけないと思いました!」
サッカーの話を無理やりレンジローバーに結び付けるチカラわざには北澤氏も苦笑。早速アンバサダーとしての自覚を身につけたようだ。ただ、以前から吉田選手がランドローバーというブランドに憧れを持っていたことは事実である。
「若い頃、先輩が乗っていたし、海外ドラマにもよく出てきました。イギリスに行って知ったことは、一流選手はみんなランドローバーを持っているということです。本当に一家に一台という感じ。ほかのクルマを持っていても、ランドローバーは欠かせないんですね。ステータスなんでしょう。エレガントだけど、トゥーマッチでないところがいい。僕は家と練習場の次に長い時間を過ごしているのはクルマの中ですから、ある意味部屋みたいなもの。体が大きいので、レンジローバーのサイズはありがたいんです」
これから日本代表は新チームになり、吉田選手はリーダーシップをとって若手を引っ張っていかなければならない。4年後への目標を聞かれてパネルに記したのは、「Best 8」というシンプルな言葉。今回の反省を生かして新時代を開く決意を示した。
「まずは一年一年、自分のチームでしっかりプレーし、代表に呼んでもらうことが大切です。体に負担のかからないクルマに乗り、ランドローバーと一緒に力強く走っていきたい!」
まじめな吉田選手らしく、最後のコメントでもアンバサダーの役割を忘れなかった。
(文=鈴木真人/写真=webCG)