独BMWグループと独ダイムラーがモビリティー事業で協力
2019.02.25 自動車ニュース![]() |
独BMWグループと独ダイムラーは2019年2月22日(現地時間)、持続可能な都市型モビリティーを提供する、両社のモビリティーサービス事業を統合した新会社を5社設立すると発表した。このモビリティーサービス事業に両社合わせて10億ユーロ(約1255億円)以上を投資するという。
新たに設立されるのは、カーシェアリングを行う「SHARE NOW(シェアナウ)」とライドシェアの「FREE NOW(フリーナウ)」、駐車場サービスの「PARK NOW(パークナウ)」、充電ステーションの整備やサービスを行う「CHARGE NOW(チャージナウ)」、マルチモーダル輸送のためのオンデマンドモビリティーサービスを展開する「REACH NOW(リーチナウ)」の5社。各社の主なサービス内容や特徴は以下の通り。
【SHARE NOW】
いつでもどこでもスマートフォンを介して車両を借り、支払いをすることができるカーシェアリングサービス。現在、世界31都市に400万人以上の顧客がおり、2万台の車両を利用している。今後は規模を拡大し、都市部における道路上の車両総数を減らす役割を担うという。
【FREE NOW】
タクシーや専用運転手付きの車両、最先端のEスクーターなど、さまざまなモビリティーサービスを簡単に利用できる。欧州と中南米で最大の乗車サービスであり、すでに25万人を超えるドライバーが2100万人以上の顧客にサービスを提供中。市内中心部の交通量の削減に大きく貢献している。
【PARK NOW】
簡単に最良の駐車スペースをユーザーに提供すると説明されているサービス。駐車場の検索や予約、駐車時間を簡単に管理することができ、待機時間のロスを削減する。欧州と北米では、すでに1100以上の都市で3000万人以上の顧客がこうしたサービスを利用している。
【CHARGE NOW】
自国内外で、公共のEV用充電ポイントをすばやく簡単に検索、使用、および支払いが可能なサービス。25カ国で250を超える充電サービス事業者を擁し、10万以上の充電ポイントを持つ、国境を越えたサービスを提供。
【REACH NOW】
複数の交通機関を連携させる、マルチモーダルによるさまざまなモビリティーサービスの予約や支払い機能を有し、ユーザーに最適な移動サービスを提供。公共交通機関やカーシェアリング、送迎サービス、自転車のレンタルなどの多様な移動手段を用いる。
BMWグループとダイムラーは共同のモビリティーサービスで、都市を中心に、現在および将来のモビリティーニーズに応えていくという。同事業の発表にあたりBMWのハラルド・クルーガー取締役会長は、「私たちの全世界6000万人の顧客は、カーシェアリング、ライドシェア、駐車、充電、そしてマルチモーダル輸送サービスという、シームレスに統合された持続可能なエコシステムから大きな恩恵を受けるでしょう。今回の両社におけるモビリティーサービスの統合は、世界をリードするゲームチェンジャーを生み出します」と、期待感を語った。
(webCG)