トヨタ博物館に「クルマ文化資料室」がオープン

2019.04.17 自動車ニュース
トヨタ博物館の新施設「クルマ文化資料室」の様子。
トヨタ博物館の新施設「クルマ文化資料室」の様子。拡大

トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は2019年4月16日、同年7月17日にオープンする新施設「クルマ文化資料室」の展示を公開した。

施設中央には800台のミニチュアカーを時代の流れに沿って、2つの世界大戦で仕切り、3つのガラスケースに展示。自動車の進化が年表のように分かる仕組みとなっている。
施設中央には800台のミニチュアカーを時代の流れに沿って、2つの世界大戦で仕切り、3つのガラスケースに展示。自動車の進化が年表のように分かる仕組みとなっている。拡大
世界初の自動車雑誌「La Locomotion Automobile」(右)。世界初の自動車競技イベントであるパリ-ルーアン トライアルの開催に合わせて誕生した。
世界初の自動車雑誌「La Locomotion Automobile」(右)。世界初の自動車競技イベントであるパリ-ルーアン トライアルの開催に合わせて誕生した。拡大
貴重な自動車切手の展示を紹介する学芸員の川島信行氏。世界初の自動車切手は1901年にアメリカで発行されたもので、当時メジャーな存在だった電気自動車が描かれていた。
貴重な自動車切手の展示を紹介する学芸員の川島信行氏。世界初の自動車切手は1901年にアメリカで発行されたもので、当時メジャーな存在だった電気自動車が描かれていた。拡大
ルネ・ラリックの手によるガラス製のカーマスコット。カーマスコットの中でも、ガラス製のものは特に貴重なものとされる。
ルネ・ラリックの手によるガラス製のカーマスコット。カーマスコットの中でも、ガラス製のものは特に貴重なものとされる。拡大

自動車の歴史だけでなく、当時の文化や世相も紹介

トヨタ博物館は1989年にオープンした自動車博物館であり、2015年より開館30周年に合わせた常設展示のリニューアルを段階的に進めてきた。

クルマ文化資料室のオープンもその一環であり、同館がこれまでに収集してきた膨大な文化的資料(書籍、雑誌、カタログ:約20万点、その他文化資料:約1万5000点)の中から、およそ4000点の資料が展示される。館内は、自動車の進化をたどる800点のミニチュアカーで構成される「タイムライン」を軸とし、自動車黎明(れいめい)期の貴重なカーバッジやカーマスコット、おのおのの時代を彩ったポスターや冊子、玩具(がんぐ)、切手などを展示。自動車の歴史のみならず、自動車を中心とした文化の広がりや、当時の世相などにも触れられる内容となっている。

また、同施設の開設に際し、トヨタ博物館では温度・湿度を一定に保つ設備を導入。貴重な収蔵物が展示で傷まないよう、徹底した配慮がなされている。

トヨタ博物館の布垣直昭館長はこのクルマ文化資料室について、「やる前は“モノを展示する”つもりでいたのだが、実際にはモノではなくて、モノを通じて時代を感じる施設になった」「アドバイスをいただいたある先生からは、『クルマが百何十年も存在したことで、クルマというひとつの媒体を通じて、その時代が表現されるようになってきたんだね』という言葉をいただいた。(世の中には)いろんな歴史博物館があるが、ここはクルマというものを通して歴史や時代の空気を感じていただける場になったのかなと思う」と語った。

なお、今回のリニューアルにともない、トヨタ博物館では実車などの展示を通してクルマの歴史を紹介する旧館を「クルマ館」、文化資料室や企画展示室、図書館などを備えた新館を「文化館」に改称。またクルマ文化資料室のオープンに合わせ、自動車黎明期のクルマの進化と世相を紹介する企画展示「馬なし馬車から自動車へ」を開催(2019年4月17日から6月30日まで)している。

(webCG)

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