トヨタ博物館に「クルマ文化資料室」がオープン
2019.04.17 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は2019年4月16日、同年7月17日にオープンする新施設「クルマ文化資料室」の展示を公開した。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
自動車の歴史だけでなく、当時の文化や世相も紹介
トヨタ博物館は1989年にオープンした自動車博物館であり、2015年より開館30周年に合わせた常設展示のリニューアルを段階的に進めてきた。
クルマ文化資料室のオープンもその一環であり、同館がこれまでに収集してきた膨大な文化的資料(書籍、雑誌、カタログ:約20万点、その他文化資料:約1万5000点)の中から、およそ4000点の資料が展示される。館内は、自動車の進化をたどる800点のミニチュアカーで構成される「タイムライン」を軸とし、自動車黎明(れいめい)期の貴重なカーバッジやカーマスコット、おのおのの時代を彩ったポスターや冊子、玩具(がんぐ)、切手などを展示。自動車の歴史のみならず、自動車を中心とした文化の広がりや、当時の世相などにも触れられる内容となっている。
また、同施設の開設に際し、トヨタ博物館では温度・湿度を一定に保つ設備を導入。貴重な収蔵物が展示で傷まないよう、徹底した配慮がなされている。
トヨタ博物館の布垣直昭館長はこのクルマ文化資料室について、「やる前は“モノを展示する”つもりでいたのだが、実際にはモノではなくて、モノを通じて時代を感じる施設になった」「アドバイスをいただいたある先生からは、『クルマが百何十年も存在したことで、クルマというひとつの媒体を通じて、その時代が表現されるようになってきたんだね』という言葉をいただいた。(世の中には)いろんな歴史博物館があるが、ここはクルマというものを通して歴史や時代の空気を感じていただける場になったのかなと思う」と語った。
なお、今回のリニューアルにともない、トヨタ博物館では実車などの展示を通してクルマの歴史を紹介する旧館を「クルマ館」、文化資料室や企画展示室、図書館などを備えた新館を「文化館」に改称。またクルマ文化資料室のオープンに合わせ、自動車黎明期のクルマの進化と世相を紹介する企画展示「馬なし馬車から自動車へ」を開催(2019年4月17日から6月30日まで)している。
(webCG)
-
NEW
ボルボC40リチャージ(デザインプロトタイプ)
2021.3.3画像・写真ボルボがクロスオーバーSUVタイプの新型電気自動車「C40リチャージ」のデザインプロトタイプを発表。「2030年までの完全電動化」をうたうボルボ初のEV専用は、どのようなクルマに仕上がっているのか? 2021年秋導入予定というニューモデルの姿を、写真で紹介する。 -
NEW
ホンダN-ONE RS(FF/6MT)【試乗記】
2021.3.3試乗記ボディーパネルの大半をキャリーオーバーという前代未聞のフルモデルチェンジを果たした「ホンダN-ONE」。となると、中身のブラッシュアップに相当な熱意が込められていると考えるのが自然だろう。新規設定されたターボエンジン×6段MT仕様に試乗した。 -
NEW
第95回:進取と果断のアルマン・プジョー “世界最古の自動車メーカー”誕生秘話
2021.3.3自動車ヒストリー最初期に誕生した自動車メーカーであり、自動車史に大きな足跡を残してきたプジョー。フランスを代表する自動車メーカーのひとつに数えられる同社の歴史を、創業者アルマン・プジョーのエピソードとともに振り返る。 -
NEW
買えなくなると欲しくなる? ひっそりと販売終了していたクルマ
2021.3.3デイリーコラム「スバルWRX STI」や「三菱パジェロ」のように終売記念モデルが設定されるクルマがある一方で、公式発表すらないままひっそりと販売が終わるクルマもある。今回の主役は後者。あまり惜しまれずに(?)消えたクルマを惜しみたい。 -
BMWアルピナD3 Sリムジン アルラット(4WD/8AT)【試乗記】
2021.3.2試乗記アルピナが提案するディーゼルの高性能セダン「D3 Sリムジン アルラット」に試乗。そのステアリングを握った筆者は、どこか懐かしくも目を見張る、このブランドならではのパフォーマンスに酔いしれたのだった。 -
ルノー・キャプチャー VS. フォルクスワーゲンTクロス VS. プジョー2008
2021.3.1欧州での人気が証明するルノー・キャプチャーの実力<AD>欧州のベストセラーSUV「ルノー・キャプチャー」の新型が日本に上陸。BセグメントSUVのライバルとしてしのぎを削る「フォルクスワーゲンTクロス」、そして「プジョー2008」と乗り比べ、超激戦区で支持を集めるその理由を探った。