新型「ボルボV60クロスカントリー」発売

2019.04.17 自動車ニュース webCG 編集部
ボルボV60クロスカントリー
ボルボV60クロスカントリー拡大

ボルボ・カー・ジャパンは2019年4月17日、ミドルサイズの新型クロスオーバーモデル「V60クロスカントリー」を都内で発表、同日に販売を開始した。

「V60クロスカントリー」の日本導入に期待感を示したボルボ・カー・ジャパンの木村隆之代表取締役社長。グローバル市場や日本での販売状況のほか、「ビジョン2020」と題した2020年までにボルボ車での事故による死者をゼロにする取り組みなどを紹介した。
「V60クロスカントリー」の日本導入に期待感を示したボルボ・カー・ジャパンの木村隆之代表取締役社長。グローバル市場や日本での販売状況のほか、「ビジョン2020」と題した2020年までにボルボ車での事故による死者をゼロにする取り組みなどを紹介した。拡大
インテリアデザインは基本的に「V60」を踏襲。トリムレベルの異なる「T5 AWD」と「T5 AWDプロ」という2グレード展開となる。
インテリアデザインは基本的に「V60」を踏襲。トリムレベルの異なる「T5 AWD」と「T5 AWDプロ」という2グレード展開となる。拡大
導入されるパワートレインは最高出力254ps、最大トルク350Nmを発生する2リッター直4ターボエンジンの1機種で、8段ATを組み合わせる。駆動方式は4WDのみとなる。
導入されるパワートレインは最高出力254ps、最大トルク350Nmを発生する2リッター直4ターボエンジンの1機種で、8段ATを組み合わせる。駆動方式は4WDのみとなる。拡大
「V60」と同様に、通常の5人乗車時で529リッターの容量を確保している「V60クロスカントリー」のラゲッジスペース。多彩なシートアレンジも魅力のひとつだ。
「V60」と同様に、通常の5人乗車時で529リッターの容量を確保している「V60クロスカントリー」のラゲッジスペース。多彩なシートアレンジも魅力のひとつだ。拡大
リアゲートに備わるエンブレムは「V60」のままだが、バンパー下部に「CROSS COUNTRY」の文字が入る。
リアゲートに備わるエンブレムは「V60」のままだが、バンパー下部に「CROSS COUNTRY」の文字が入る。拡大

今回発表されたボルボV60クロスカントリーは、ミドルクラスワゴン「V60」をベースに悪路走破性能を向上させたクロスオーバーモデルである。すでに予約受注を行っており、「多くの問い合わせを頂戴している」(ボルボ・カー・ジャパン広報部)という。

V60クロスカントリーのボディーサイズは全長×全幅×全高=4785×1895×1505mm、ホイールベースは2875mmとなっている。ベースとなったV60よりも全長が25mm、全幅が45mm、全高が50mm、ホイールベースが5mm拡大している。専用シャシーやサスペンションを用い、最低地上高がV60より65mmアップの210mmとなっており、これはSUVの「XCシリーズ」と同等の数値になるという。

パワートレインは「T5」と呼ばれる最高出力254ps、最大トルク350Nmを発生する2リッター直4ターボエンジンに8段ATを組み合わせて搭載。V60シリーズにおいて純ガソリンエンジンと4WDの組み合わせは初めてとなる(従来のラインナップはガソリンエンジン搭載車がFF、プラグインハイブリッド車が4WD)。

標準で4WDを採用しているV60クロスカントリーは、悪路走破性を向上させる電子デバイスとして、スタビリティーコントロールやコーナートラクションコントロール、ヒルディセントコントロールなども搭載している。

発表会の冒頭でボルボ・カー・ジャパンの木村隆之代表取締役社長は、「ボルボの販売台数はグローバルでも日本市場においても順調に伸びています」と、セールス状況を説明。2017年に1万5751台だった日本における販売台数が2018年には1万7389台に達し、今年は1万8500台を販売の目標としていることが紹介された。実際に今年に入ってからもセールスは好調で、2019年1月~3月の第1四半期では、前年同期比で12.1%の伸びをみせているという。

ボルボ・カー・ジャパンは、2017年1月から新車販売のサブスクリプション「SMAVO(スマボ)」を開始。現在は「SMAVO」「ブリッジSMAVO」「あん新SMAVO」という3つの新車プログラムに加え、認定中古車を対象とした「SELEKT SMAVO」にもサブスクリプションを拡大。新車販売契約の16%でこのサブスクリプションが利用されていることも発表された。

「XC90」から始まった新世代ボルボのラインナップは、今年予定されている新型セダン「S60」の日本導入で完成する予定だが、木村社長は発表会後に報道関係者に囲まれ「XCシリーズとVシリーズの中間となる、ボルボらしい良いところを持ったV60クロスカントリーに(従来モデルと同様に)大きな期待を持っている」とコメント。販売への展望を示した。

V60クロスカントリーの導入グレードは、「T5 AWD」と「T5 AWDプロ」の2種。前者は、従来のグレード「モメンタム」に、後者は「サマム」に相当する。価格は以下の通り。

  • V60クロスカントリーT5 AWD:549万円
  • V60クロスカントリーT5 AWDプロ:649万円

(webCG)
 

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