“世界最速の男”ウサイン・ボルトが日本で電動モビリティー事業を展開

2019.11.15 自動車ニュース webCG 編集部
発表会の檀上で“キメのポーズ”ライトニング・ボルトを披露するウサイン・ボルト氏。
発表会の檀上で“キメのポーズ”ライトニング・ボルトを披露するウサイン・ボルト氏。拡大

米BOLT Mobility(ボルト・モビリティー)は2019年11月15日、日本国内で小型の電動モビリティー「ボルト・チャリオット」「ボルト・ワン」を使った新事業を展開すると発表した。

ボルト・モビリティーが提供する電動キックボード「ボルト・チャリオット」。一充電あたりの走行距離は55kmで、最高速は24.1km/hと公表される。バッテリー装着時の総重量は36kg。
ボルト・モビリティーが提供する電動キックボード「ボルト・チャリオット」。一充電あたりの走行距離は55kmで、最高速は24.1km/hと公表される。バッテリー装着時の総重量は36kg。拡大
「ボルト・チャリオット」には小物入れやカップホルダーも備わる。なお公道での使用には、ヘルメットの着用と原付免許が必要。車体にはナンバープレートやミラー、ウインカーが装着されることになる。
「ボルト・チャリオット」には小物入れやカップホルダーも備わる。なお公道での使用には、ヘルメットの着用と原付免許が必要。車体にはナンバープレートやミラー、ウインカーが装着されることになる。拡大
ウサイン・ボルト氏は、2020年の東京オリンピックにも言及。「観客としてオリンピックを見るのは初めて。違った視点でこの大会に接するのは楽しみです」などとコメントした。
ウサイン・ボルト氏は、2020年の東京オリンピックにも言及。「観客としてオリンピックを見るのは初めて。違った視点でこの大会に接するのは楽しみです」などとコメントした。拡大
共同創業者のサラ・ヘインズ氏。このビジネスには、渋滞緩和や環境配慮型の乗り物の提供、駐車場不足の解消、(都市部への乗り入れによる)経済活性化など、さまざまなメリットがあると強調する。
共同創業者のサラ・ヘインズ氏。このビジネスには、渋滞緩和や環境配慮型の乗り物の提供、駐車場不足の解消、(都市部への乗り入れによる)経済活性化など、さまざまなメリットがあると強調する。拡大
こちらは、もう1台の電動キックボード「ボルト・ワン」。最高速は「ボルト・チャリオット」と同じ24.1km/hで、40kmの航続が可能。
こちらは、もう1台の電動キックボード「ボルト・ワン」。最高速は「ボルト・チャリオット」と同じ24.1km/hで、40kmの航続が可能。拡大

日本の“移動”を変えていく

ボルト・モビリティーは現在、アメリカのフロリダ州、バージニア州、カリフォルニア州などの14カ所と、フランスのパリで電動キックボードを使ったモビリティーサービスを展開している。

今回の発表会は、これを日本国内にも拡大するというもの。サービスの開始時期やサービスの形態・料金などは未定ながら、現在は大学のキャンパスや地方時自体の一部地域で実証実験を行っており、近い将来、本格的に事業を開始する見込みだという。

同社の創業者のひとりは、オリンピックで8つの金メダルを獲得したジャマイカの元陸上競技短距離選手、ウサイン・ボルト氏。ブランドアンバサダーでもあり、その名は社名にも用いられている。この日はボルト氏本人も会場に姿を見せ、「人々の移動を変えていくという、自分のモビリティービジネスにワクワクしている。日本の道を走ることになる電動キックボードにはデザインから関わっていて、(走らせるだけでなく)荷物も載せられ、誰でも乗りやすいという使い勝手のよさが魅力だと思っています」などとコメントした。

今回は小さなモビリティーの発表会だったが、ビジネスとしては、2020年の発売を視野に「ボルト・ナノ」と名付けられた電気自動車の開発も進めているとのこと。「母国ジャマイカに限らず、これからは世界の人々の助けになる活動をしていければ」と展望について語った。

また、ともにあいさつに立った共同創業者のサラ・ヘインズ氏は、この事業展開について「(欧米で浸透しつつある)電動キックボードは、今まで経済的に豊かな人のものでした。これからはわれわれが新たな業界基準を確立し、クリーンで効率的な移動を提供しつつ、社会の“ラストワンマイル”の問題を解消していきます」などと抱負を語った。

(webCG)

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