BMW、新型「1シリーズ」の概要を発表

2011.06.06 自動車ニュース webCG 編集部

BMW、新型「1シリーズ」の概要を発表

独BMWは2011年6月5日、新型「BMW 1シリーズ」5ドアハッチバックモデルの概要を明らかにした。

■FRレイアウトを継続、ボディは拡大

2世代目となる新型「1シリーズ」は、同クラス唯一の後輪駆動レイアウトを従来モデルから受け継ぎ、前後重量配分を50:50とするなど、これまで通り操縦性に重きを置いた設計とされた。採用するプラットフォームは不明ながら、ボディサイズが全長・全幅ともに拡大し、ホイールベースも拡大していることから、次期「3シリーズ」との共用シャシーである可能性もある。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4324×1765×1421mm。現行モデルと比べ、全長が85mm、全幅は17mm拡大している。またホイールベースは30mm延ばされ、2690mmとなった。これにより、後席のレッグルームは21mm広くなり、荷室容量も5名乗車の状態で330リッターから360リッターへと拡大。40:20:40の3分割可倒式リアシートを格納すれば、最大1200リッターまで拡大できるという。

モデルバリエーションは、ガソリンモデルが「116i」と「118i」、ディーゼルモデルは「116d」「118d」「120d」の計5モデル。「116i」と「118i」に搭載されるエンジンは、バルブトロニックやダブルVANOS付きの1.6リッター直4ツインスクロールターボ。「116i」は最高出力136hp/4400rpm、最大トルク22.4kgm/1350-4300rpmを、「118i」は170hp/4800rpm、25.5kgm/1500-4500rpmを発生する。0-100km/h加速および最高速度は、前者が8.5秒・210km/h、後者が7.4秒・225km/hと公表された。

トランスミッションは6段MTのほか、同クラスで初となる8段ATが設定される。またMT、ATモデルの両方にアイドリングストップ機構やボタンひとつでエンジンやトランスミッション制御を燃費重視の設定に切り替えられる「ECO PROモード」が標準装備されるなど、燃費性能の向上が図られる。

燃費値は、装着タイヤにより「116i」が5.5〜5.7リッター/100km(17.5〜18.2km/リッター)、「118i」は5.8〜5.9リッター/100km(16.9〜17.2km/リッター)となっている。

サスペンションは、フロントがストラット、リアは5リンク式を採用。トレッドは先代モデル比でフロントが51mm、リアは72mm拡大され、ダイナミクス性能の向上が図られた。

内外装デザインや装備の異なる「スポーツライン」と「アーバンライン」の2タイプが設定されるのも、新型ならではの特徴である。

(webCG 曽宮)

関連キーワード:
1シリーズ, BMW, 自動車ニュース