トヨタがWRCの新体制発表 2020年シーズンのトリプルタイトル獲得に意欲【東京オートサロン2020】

2020.01.10 自動車ニュース
WRCの体制発表会に臨んだ、TOYOTA GAZOO Racingのチーム監督と選手。
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トヨタ自動車は2020年1月20日、東京オートサロン2020(開催期間:2020年1月10日~12日)のTOYOTA GAZOO Racingブースにおいて、WRC(世界ラリー選手権)の新たな参戦体制を発表した。

TOYOTA GAZOO Racingの友山茂樹プレジデントは、2020年の“トリプルタイトル”獲得に意欲を示した。
TOYOTA GAZOO Racingの友山茂樹プレジデントは、2020年の“トリプルタイトル”獲得に意欲を示した。拡大
チームの代表を務めるトミ・マキネン氏(写真左)も登壇。今シーズンへの抱負を語った。
チームの代表を務めるトミ・マキネン氏(写真左)も登壇。今シーズンへの抱負を語った。拡大
トヨタは6人3チーム体制で参戦。11月のラリージャパンにも期待が高まる。
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ホームを味方にタイトル奪取

ステージに並ぶ「ヤリスWRC」と、発表されたばかりの「GRヤリス」。その2台の間に最初に登場したのは、TOYOTA GAZOO Racingのプレジデントである友山茂樹氏。2019年のWRCの戦績を振り返った。

「トヨタとしては『セリカGT-FOUR』で1992年から3年連続でドライバーズチャンピオンになった黄金時代から、実に25年ぶりのタイトル獲得となります。WRC復帰からは3年になりますが、2年目でマニュファクチャラーズタイトル、3年目でドライバーズタイトル獲得と、ここまで順調に成果を挙げることができたのも、ここにいる皆さまの熱い応援とご支援のたまものでございます。本当にありがとうございました」と深くこうべを垂れた。

2020年は、いよいよラリージャパンが開催される。その点、友山氏は「TOYOTA GAZOO Racingのホームグラウンドであるフィンランドに加え、最終戦が新たにここ日本で行われることになります。世界に2つのホームグラウンドを持つアドバンテージを最大限に生かして、最終戦のラリージャパンでは、ドライバー、コ・ドライバー、そしてマニュファクチャラーズというトリプルタイトル獲得を目指していきます」とコメントした。

その後は、ステージに新チームのメンバーが続々と登場。トミ・マキネン代表に、WRC6連覇のセバスチャン・オジエ選手/ジュリアン・イングラシア選手(ドライバー/コ・ドライバー順。以下同じ)、エルフィン・エバンス選手/スコット・マーティン選手、昨年のWRC2 Proクラスのチャンピオンである若手、カッレ・ロバンペラ選手/ヨンネ・ハルットゥネン選手という3組6人の選手が続いた。そしてTOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムの勝田貴元選手も登壇。最後にはトヨタの社長であり、チームの総代表も務める豊田章男氏が「モリゾウ・イズ・バック!」の掛け声とともに並んだ。バックとは、ラスベガスで開催されていたCESから帰国したばかりであることを示しているらしい。

「今度の3チームは、誰がいつ勝ってもおかしくない布陣ではないかと思います。総合力では昨年よりも上がっていると思いますし、毎回、今度のWRCではどういうことをやってくれるのかなという期待値が上がっていると思います」と豊田社長は新チームへの思いを表した。

「チームのモチベーションはとても高い」と語る、トミ・マキネン監督。2020年シーズンの見通しは明るいようだ。
「チームのモチベーションはとても高い」と語る、トミ・マキネン監督。2020年シーズンの見通しは明るいようだ。拡大
ラリーへの出走経験も多いトヨタの豊田章男社長は、この日も熱く語り続けた。
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すばらしいスタートが切れそう

続いて、7人の選手へのインタビューが実施された。

「どうしてトヨタに移籍したのか?」との質問にセバスチャン・オジエ選手は、「やっぱり自分が現役である限りは、一番強いチームで戦いたいと思い続けている。ここ最近はトヨタの強さを見せつけられていたので、このチームで戦えることをすごく光栄に思っている。6回ワールドチャンプになっているけれど、それはもちろん更新していきたいし、今シーズンはこんなに強いクルマを用意してもらえたので、自分の力を発揮して、精いっぱい戦いたい」と答えた。

ジュリアン・イングラシア選手は「モリゾウさんはいつも『負けるのは嫌いだ』と言っているので、自分もその精神で今シーズンを戦いたい」と語り、ほか5人の選手からは以下のようなコメントが聞かれた。

「新しいクルマに乗るのは毎回チャレンジングなことだけど、ヤリスはすごく反応が良くて、自分にマッチしているマシンだと思った。今シーズンはこのマシンで戦い抜きたい」(エルフィン・エバンス選手)

「クルマは速さも強さも見せている。TOYOTA GAZOO Racingという強豪の中で戦わせてもらえることを光栄に思って、2人で力を合わせて戦いたい」(スコット・マーティン選手)

「(初めてのWRCフル参戦について)緊張はするけど、学ぶことがとにかくたくさんあって、周りに教えてもらいながら、シーズンを通してがんばりたい」(カッレ・ロバンペラ選手)

「アドレナリンがバチバチ出てるほど楽しみにしているんだ。皆さんもおっしゃる通り、このチームの中で戦えることを本当に光栄に思っています。良い成績を出しつつ、みんなで戦っていきたいです」(ヨンネ・ハルットゥネン選手)

「今シーズンは全8戦にヤリスWRCで参戦するのですが、年々、大きくなっていくプログラムの中で、そうそうたる3クルーと一緒の場にいられることは光栄です。僕自身は今年の後半から来年に向けて、この選手たちと同じようなところで争えるようにまずは経験を積むことが大事なので、そこを忘れないようにしたい。11月、10年ぶりにラリージャパンが日本に帰ってくるので、本当に多くの人に見に来てほしいですし、その前で良い走りを見せられるようにがんばりたいと思います」(勝田貴元選手)

マキネン氏は「ちょっとテストしただけでも、みんな本当にすばらしい強さを見せてくれている。笑顔も多く、チームのモチベーションはとても高い。過去の1年目や2年目とは違う気持ちでスタートを切れるんじゃないかな」とコメント。最後に豊田社長が「(ラリージャパンでは)街でマシンが大きな音をたてて、速く駆け抜けます。彼らはプロですので、安全に走りますよ。『大きな音でも楽しいよね!』という世界をみんなで作り上げたいと思います。今年一年がんばります。We hate to lose!(負けるのは嫌いだ!)」とカンファレンスを締めくくった。

(文と写真=鈴木ケンイチ)
 

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