アウディが電動SUV「e-tron/e-tronスポーツバック」の高性能版「Sモデル」プロトタイプを発表
2020.03.04 自動車ニュース![]() |
独アウディは2020年2月28日(現地時間)、電動SUV「e-tron」と「e-tronスポーツバック」の高性能版となる「Sモデル」のプロトタイプを発表した。ともに3基の電気モーターを搭載する、世界初の量産電気自動車となる。
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今回発表されたSモデルのプロトタイプは、ベース車両であるe-tronおよびe-tronスポーツバックが前後アクスルに1基ずつの非同期モーターを搭載して4輪を駆動する「クワトロ」としているのに対して、さらにリア用モーターを1基追加。合計3モーターのクワトロとしているのが特徴だ。
Dギアにおける非ブースト時の最高出力は435PS(320kW)、最大トルクは808N・m、Sギア選択時には約8秒間にわたって503PS(370kW)のフルブーストパワーと973N・mのトルクを繰り返し発生させることが可能。この場合の0-100km/h加速タイムは4.5秒という実力で、最高速はリミッターによって210km/hに制限される。
e-tron Sおよびe-tron Sスポーツバックは極めて優れた俊敏性とトラクション性能を有し、後輪により多くの駆動トルクを配分。「アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステム」が最大のパフォーマンスを発揮する「ダイナミック」モードに設定されている場合、この電動クワトロシステムはハイレベルなコーナリング性能を発揮し、ドライバーが望めばドリフト状態に持ち込むことも可能だという。
エクステリアでは、両モデルともグレー塗装とされたシングルフレームグリルやe-tron専用のLEDヘッドライト、デイタイムランニングライトを採用。リアにはディフューザーインサート、バンパー側面には大型のエアカーテンが装備されるほか、ホイールアーチエクステンションによってベースモデルよりも全幅は23mmワイド化されている。
フロントおよびリアサスペンションは5リンク式で、サスペンション自体の剛性やダンパー特性も、Sモデル専用となっている。「5-VスポークSデザイン」の20インチサイズのアルミホイールが標準装備となり、オプションで最大22インチサイズのホイールを装着することも可能。赤い「Sランバス」(ひし形のアウディスポーツエンブレム)が装着された6ピストンのブラックブレーキキャリパー、フロント直径400mmの大径ブレーキディスク、「プログレッシブステアリング」なども両モデルに標準のアイテムとなる。
インテリアはダークカラーで統一。インストゥルメントパネルには「アウディバーチャルコックピット」が組み込まれ、センタートンネルのコンソール側面はオープンタイプとされた。レザーとアルカンターラのコンビネーションとなるスポーツシートとシフトレバー、ドアシルとハンドルに装着された「Sバッジ」も、Sモデルの専用装備になっている。
(webCG)
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