トヨタが「C-HR」の予防安全装備を強化 黒いアクセントが特徴の特別仕様車も発売

2020.08.04 自動車ニュース webCG 編集部
トヨタC-HR G
トヨタC-HR G拡大

トヨタ自動車は2020年8月4日、コンパクトSUV「C-HR」に一部改良を実施。同時に特別仕様車を設定し、販売を開始した。

「緊急時操舵支援機能」の解説。
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C-HR S-T“GRスポーツ”
C-HR S-T“GRスポーツ”拡大

プリクラッシュセーフティーの検知機能を強化

今回の改良は主に予防安全機能、運転支援機能の強化が中心となっている。

具体的には、歩行者(夜間)や自転車運転者(昼間)、交差点右折時に直進してくる対向車、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も検知可能な、新たなプリクラッシュセーフティー機能を採用。低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制機能や、緊急時操舵支援機能も追加した。

このうち、緊急時操舵支援機能はトヨタとしてはこれが国内初採用となるもので、自車線内の歩行者と衝突する可能性が高く、また自車線内に回避のためのスペースが十分あるとシステムが判断した場合、ドライバーの回避操舵をきっかけに車線内での操舵をアシスト。車両安定性の確保と車線逸脱の抑制に寄与するという。

このほかにも、レーダークルーズコントロール使用時に同一車線内の中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト」や、カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示する「ロードサインアシスト」、バックガイドモニターを全車に採用。快適温熱シート(運転席・助手席)、電動ランバーサポート、ナノイーなどの快適装備を、「G」「G-T」「S“GRスポーツ”」「S-T“GRスポーツ”」に標準装備した。

ラインナップの拡充も図っており、GAZOO Racingが開発を手がけたスポーツグレードS-T“GRスポーツ”には、既存の6段MT車に加えて新たにCVT車を設定した。

ラインナップと価格は以下の通り。

  • S-T(FF/6MT):238万2000円
  • S-T(FF/CVT):241万5000円
  • S-T(4WD/CVT):261万3000円
  • S-T“GRスポーツ”(FF/6MT):278万2000円
  • S-T“GRスポーツ”(FF/CVT):281万5000円
  • S-T“GRスポーツ”(4WD/CVT):301万3000円
  • G-T(FF/6MT):268万2000円
  • G-T(FF/CVT):271万5000円
  • G-T(4WD/CVT):291万3000円
  • S(FF/CVT):274万5000円
  • S“GRスポーツ”(FF/CVT):314万5000円
  • G(FF/CVT):304万5000円
C-HR G“モードネロ セーフティープラス”
C-HR G“モードネロ セーフティープラス”拡大
 
トヨタが「C-HR」の予防安全装備を強化 黒いアクセントが特徴の特別仕様車も発売の画像拡大
 
トヨタが「C-HR」の予防安全装備を強化 黒いアクセントが特徴の特別仕様車も発売の画像拡大
 
トヨタが「C-HR」の予防安全装備を強化 黒いアクセントが特徴の特別仕様車も発売の画像拡大

特別な内外装はもちろん充実した安全装備にも注目

同時に設定された「G-T“モードネロ セーフティープラス”」「G“モードネロ セーフティープラス”」は、各所がブラックでコーディネートされた内外装と、充実した安全装備を特徴とする特別仕様車である。

具体的には、フロントスポイラー(ロア部)やアルミホイールなどにブラック塗装を施すとともに、ブラック基調のシートやインストゥルメントパネル、ドアトリムオーナメントなどを採用。また、駐車場などでのペダル誤操作によって起こる衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」や、駐車場での後退時に左右後方から接近する車両を検知し、衝突の可能性がある場合にはブレーキを制御する「リアクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」、さらに「パノラミックビューモニター」などを特別装備している。

ボディーカラーには、特別設定色の「ダークブルーマイカ」を含めたモノトーン5色、ツ―トン3色を用意。価格はG-TのFF車が271万5000円、4WD車が291万3000円、G(FF車)が304万5000円と、いずれもベース車から据え置きとなっている。

(webCG)

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