FCAが「アルファ・ロメオ・ジュリア/ステルヴィオ」を一部改良 新たなエントリーグレードも登場
2020.08.20 自動車ニュース![]() |
FCAジャパンは2020年8月20日、アルファ・ロメオのスポーツセダン「ジュリア」とSUV「ステルヴィオ」に一部改良を実施。合わせて新グレード「スプリント」を設定し、同年10月3日に発売すると発表した。
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ADASとインフォテインメントが劇的に進化
今回の改良では、インフォテインメントシステムや運転支援システムなどの大幅な強化を図っている。特に前者については、モニターを直感的な操作が可能な8.8インチタッチディスプレイに変更したほか、新たに純正ナビゲーションシステムを追加。携帯端末を充電しながらミラーリングなどに利用できるよう、充電にケーブルを必要としないワイヤレスチャージングパッドも採用した。これに伴いセンターコンソールまわりの素材や形状も変更しており、インテリアの質感も向上しているという。
一方、運転支援システムに関しては、車線維持支援機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)や、車線からはみ出しそうになった際にドライバーに注意を促し、必要に応じて操舵補正を行うレーンキーピングアシスト、道路標識を認識してメーター内に表示するトラフィックサインレコグニション(TSR)、TSRが検知した制限速度に応じてACCの速度設定を切り替えるインテリジェントスピードコントロールなどを新たに採用。ミラーの死角に位置する並走車を認識し、サイドミラー内の警告ランプによってドライバーに注意を促すとともに、危険な車線変更に対しては操舵補正も行うアクティブブラインドスポットアシストや、ドライバーの注意力の低下を検知するドライバーアテンションアラートも搭載している。
このほかにも、ステルヴィオについては、足によるジェスチャー(スマートキーを携帯した状態で、片足のつま先をリアバンパーの下へ入れて引くような動作を行う)だけでテールゲートを開閉可能なハンズフリーテールゲートを新採用。2.9リッターV6ガソリンターボエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル「クアドリフォリオ」は、サンルーフを標準装備とした。走りに関する装備も強化しており、「スポーツパッケージ」などのグレードには、電子制御ダンパーの「FSDショックアブソーバー」を採用している。
価格を抑えた新たなエントリーグレードが登場
新たに設定されたジュリアの「2.0ターボ スプリント」とステルヴィオの「2.2ターボ ディーゼルQ4スプリント」は、おのおののモデルの新たなエントリーグレードである。特にジュリアの2.0ターボ スプリントについては、ACCをはじめとした運転支援システムや純正ナビゲーションシステムなどを省略することで、460万円という戦略的な価格を実現している。
一方で、バイキセノンヘッドライトや18インチアルミホイール、6way電動調整機能付きのナチュラルレザーシート、タッチディスプレイ式インフォテインメントシステム「Connectシステム」、デュアルゾーン式フルオートエアコン、アクティブブラインドスポットアシストについては、両モデルともに標準装備。さらにステルヴィオの2.2ターボ ディーゼルQ4スプリントには、ACCをはじめとした運転支援システムも装備されている。
両モデルのラインナップと価格は以下の通り。
【ジュリア】
- 2.0ターボ スプリント:460万円
- 2.0ターボ ディーゼル スーパー:588万円
- 2.0ターボ ヴェローチェ:598万円
- 2.0ターボQ4ヴェローチェ:630万円
- 2.9 V6バイターボ クアドリフォリオ:1174万円
【ステルヴィオ】
- 2.2ターボ ディーゼルQ4スプリント:589万円
- 2.2ターボ ディーゼルQ4スポーツパッケージ:687万円
- 2.0ターボQ4スポーツパッケージ:720万円
- 2.9 V6バイターボ クアドリフォリオ:1232万円
新しいモデルの日本導入もアナウンス
なお、オンラインで行われたジュリア、ステルヴィオの一部改良モデル発表会では、他のラインナップの日本導入計画についても発表された。それによると、ジュリアについては「クアドリフォリオ」をベースに、さらなるエンジン出力向上と軽量化を図ったハイパフォーマンスモデル「GTA」、および同車のサーキット仕様である「GTAm」を2021年に日本に導入。2022年には、プラグインハイブリッドシステムを搭載したコンパクトSUV「トナーレ」も導入するとしている。
(webCG)
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