アウディが「e-tron」を日本で発売 316kmの距離を走れるSUVタイプの新型EV
2021.01.13 自動車ニュース![]() |
アウディ ジャパンは2021年1月13日、SUVタイプの電気自動車(EV)「e-tron 50クワトロ」と、「e-tronスポーツバック」の新グレード「50クワトロ」を発表。同日、販売を開始した。
機能性重視のスタイリングで広い荷室を実現
アウディのEVとしては、2020年9月にe-tronスポーツバックが日本に導入されている。今回発表のe-tronは、e-tronスポーツバックと同じSUVタイプのモデルだが、e-tronスポーツバックがクーペを思わせるスタイリングを特徴としているのに対し、こちらはユーティリティーに軸足を置いたモデルとなっている。特に荷室容量については、e-tronスポーツバックより44リッター大きい660リッターを確保している(VDA計測値)。
搭載されるバッテリーの容量は71kWhで、満充電の状態から316kmの距離を走行可能(WLTCモード)。前軸用・後軸用の2基のモーターからなるパワーユニットのシステム最高出力は313PS(230kW)、システム最大トルクは540N・mで、車両重量2400kgという重量級のモデルでありながら、0-100km/h加速は6.8秒を実現しているという。
ラインナップは、ベースグレードと、より装備の充実した「アドバンス」、スポーティーな「Sライン」の3種類。装備は充実しており、いずれの仕様にもアダプティブエアサスペンションが標準で備わるほか、オプションでカメラ式ドアミラーの「バーチャルエクステリアミラー」も用意されている。
価格は以下の通り。
- e-tron 50クワトロ:933万円
- e-tron 50クワトロ アドバンス:1069万円
- e-tron 50クワトロSライン:1108万円
「55クワトロ」より価格を抑えたベーシックモデル
同時に発表されたe-tronスポーツバック50クワトロは、上述のe-tron 50クワトロと同じバッテリーを搭載したe-tronスポーツバックの新グレードである。既存の「55クワトロ」では、バッテリーモジュールの一部を2層構造とすることで95kWhの容量を実現していたが、50クワトロの容量は71kWhとなっている。
車両重量は55クワトロの2560kg(ファーストエディションの数値)より150kg軽い2410kg。一充電走行可能距離は、同じバッテリーを積むe-tron 50クワトロよりやや長い318kmとアナウンスされている。
ラインナップはスポーティーな「Sライン」のみで、こちらもアダプティブ エアサスペンションが標準装備されるほか、オプションでバーチャルエクステリアミラーも用意されている。
価格は1143万円。
(webCG)
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