第189回:【Movie】祭りだ! ルノーだ! 「4L」だ!
2011.04.16 マッキナ あらモーダ!第189回:【Movie】祭りだ! ルノーだ! 「4L」だ!
「ルノー4」を愛する人たち
2011年は、戦後ルノーを代表する小型車「4(キャトル)」の誕生50周年である。ルノーは3月に開催されたジュネーブショーで、壁面に「4」の実物ボディを埋め込むという大胆なディスプレイを用いて記念年であることを告知した。それに先立ち2月にパリで行われた「レトロモビル」にも2007年以来の欠席から復帰し、700平方メートルのスタンドを歴代「4」で埋めた。
徹底した利益向上戦略を貫き、いっときは古いクルマに見向きもしなくなるのではとさえ思われたゴーン体制のルノーも、約31年間に800万台が生産された、この偉大な大衆車を無視できなかったのだろう。
今回動画で紹介するのは、去る2010年7月15日から17日にフランスで開催された第2回目となる「ルノー4」の国際イベント「4L アンテルナシォナル」の模様である。場所は、中部ブロワ郊外トゥネーというところにあるサーキットだ。
ちなみに「4L(キャトレール)」とはフランスにおける「ルノー4」の通称で、往年の上級グレード名にちなんだものである。初日から会場には、第1回目の300台を100台も超える約400台が欧州各地から参集した。
ファンのひとりには、ルノー4の操作法も教えてもらった。メカニカルのウォッシャーポンプもいい味をだしているが、ドアの開けかたも、これまた独特だ。鉄板にぽっかりと開いた口に手を突っ込む。その姿は、ローマにある「真実の口」を思わせる。
いずれも究極のシンプルを求めたルノー4設計チームの心意気が伝わってくる。同時に、今日のゴーン体制下のコストコンシャスが、未来のモータリストに同様に賞賛されるか、興味深くなるのも事実だ。
……とまじめにつづっているものの、
「このドア、どうやって開けるんですか? そろそろ帰りたいんですけど」と聞く助手席女子に、「へへへ、教えないヨ」と答えることを想像し、ニヤついていた筆者であった。
(文と写真=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA)
【Movie】イベントにはさまざまなモデルが集まる
【Movie】「ルノー4」の操作方法教えて!
【Movie】フィナーレのパレードはギネスブックに挑戦!?
(撮影と編集=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA)

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、25年間にわたってリポーターを務めあげる。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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