いすゞ自動車が自社ミュージアムで新たな企画展をスタート
2021.06.22 自動車ニュース![]() |
いすゞ自動車は2021年6月22日、同社の企業広報館である「いすゞプラザ」で、新たな企画展をスタートしたと発表した。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
日本初のFFトラックを展示
いすゞ自動車創立80周年記念事業の一環として、同社藤沢工場の隣接地に2017年4月にオープンしたいすゞプラザ。いすゞプラザでは「働くクルマに触れる」「トラックができるまでを体験しながら知る」「運ぶを支えるいすゞのサポートを体験する」「いすゞの歩みを知る」の4つをコンセプトに、いすゞをより身近に感じてもらうための施設を目指している。
そのいすゞプラザで、「ISUZU challenging spirits ~ロングセラーを支えてきた挑戦の軌跡~」と題された、2021年度の企画展が6月22日から始まった。1959年に登場した小型キャブオーバートラックの初代「エルフ」から最新の輸出用ピックアップトラック「D-MAX」に至る、小型キャブオーバートラック/ピックアップトラックの進化を年代順に追ったパネルを壁面に配し、次のような車両/エンジン単体が展示されている。
【エルフ マイパック】
1972年に登場した画期的な小型トラック。本格的なトラックとしては日本初となるFFの採用により、床面地上高45cmという超低床を実現。さまざまな特装ボディーも用意されていた。
【ベレット1600GTRレーシング】
1964年にデビューした「ベレット1600GT」のボディーに、「117クーペ」用の1.6リッター直4 DOHCエンジンを積んだシリーズの最終発展型が「1600GTR」。この個体は1970年の日本オールスターレースで、米村太刀夫のドライブにより総合2位(クラス優勝)となったワークスマシンである。
【V型12気筒レーシングエンジン】
1990年に当時のF1レギュレーションに沿って試作された3.5リッター75度V12 DOHC 48バルブのレーシングエンジン。1991年に同じゼネラルモーターズ傘下にあったロータスのF1マシン「102C」に搭載され、テスト走行を実施した。実機展示に加え、走行テストを記録した映像も紹介されている。
【RZ4E-TC型ディーゼルエンジン】
ピックアップトラックのD-MAXなどに搭載されている、ユーロ6(欧州排出ガス規制)適合のクリーンディーゼルターボエンジン。軽量・コンパクト化を追求した1.9リッター直4 DOHC 16バルブで、クラストップレベルの低燃費と高出力/トルクを実現している。
この企画展は2022年4月末日まで開催される。
【いすゞプラザ】
- 開館日:火~土曜日、祝日
- 開館時間:10時~17時(受け付けは16時まで)
- 休館日:日、月曜日(祝日の場合は翌平日)、ゴールデンウイーク、夏季休暇、年末年始
- 入館料:無料
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、入館は完全予約制。詳しくはいすゞプラザまで問い合わせを。
(文と写真=沼田 亨)