日産が英サンダーランド工場でEV生産のゼロエミッション化を推進

2021.07.07 自動車ニュース
英サンダーランド工場で生産される予定の、日産の新型電気自動車。
英サンダーランド工場で生産される予定の、日産の新型電気自動車。拡大

日産自動車は2021年7月1日、欧州におけるカーボンニュートラルの実現へ向け、ローエミッションな電気自動車(EV)の生産体制を構築するプロジェクト「EV36Zero」を発表した。

エンビジョンAESCの“ギガファクトリー”の完成予想図。
エンビジョンAESCの“ギガファクトリー”の完成予想図。拡大

3者合わせて10億ポンドをサンダーランドに投資

EV36Zeroでは、イギリスのサンダーランド工場を中心にカーボンニュートラルへの取り組みを加速。日産と、車載バッテリーメーカーのエンビジョンAESC、サンダーランド市が合計10億ポンド(約1527億円)の投資を行い、EV、再生可能エネルギー、バッテリー生産の3つの取り組みを通して、ゼロエミッションの実現へ向けたソリューションを確立するとしている。

主な施策は以下のとおりである。

  • 新世代のクロスオーバーEVをサンダーランド工場で生産
  • サンダーランド工場の隣接地に9GWhの“ギガファクトリー”を建設
  • 再生可能エネルギーを用いた発電設備の整理とサンダーランド工場への電力供給
  • EV用バッテリーを二次利用した1MWの蓄電システムの構築

英国初の“ギガファクトリー”も建設

このプロジェクトにおいて、日産はサンダーランド工場に最大4億2300万ポンド(約646億円)を投資。次世代クロスオーバーEVを生産するとしている。このEVは「CMF-EVプラットフォーム」をベースにグローバルモデルとして開発され、欧州への輸出も実施。最大で年間10万台の生産が可能とされている。これにより、サンダーランド工場では909名、英国内のサプライチェーンでは4500名以上の雇用が創出されるという。

この新型EVにバッテリーを供給するため、エンビジョンAESCは4億5000万ポンド(約687億円)を投資し、サンダーランド工場に隣接するインターナショナル・アドバンスド・マニュファクチャリング・パークに、再生可能エネルギーで稼働する英国初の“ギガファクトリー”(巨大バッテリー工場)を建設する。生産能力については、まずは年間9GWhからスタートし、2030年までに最大25GWhへと拡張。最終的には35GWhまで拡張する可能性もあるという。

さらにサンダーランド市は、年間で5万5000tのCO2排出量を削減する100%再生可能な電力の「マイクログリッド」を実現するプロジェクトを進めていく。日産の既存の風力発電や太陽光発電の設備に加え、最大で10基の太陽光発電設備を建設することで、132MWの発電量を実現。再生可能エネルギーによって生成された、他の送電網からの電力も合わせ、100%クリーンな電力をサンダーランド工場に供給するとしている。サンダーランド市はこのプロジェクトに、8000万ポンド(約122億円)の投資を見込んでいる。

さらにサンダーランド市では、日産/エンビジョンAESCの車載用バッテリーを二次利用した1MWの蓄電システムの設置も計画。昼間に発生した余剰電力を別の時間に使用することで、送電網の需要バランスをとることが可能になると説明している。

(webCG)

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